「暇さえあればスマホ」な夫
夫は結婚する前から、隙あらばスマホを見る人でした。デート中、お店で料理が運ばれてくるまでの待ち時間や私が買い物している最中など、よくスマホでパズルゲームをしていました。
自宅デートでも、動画サイトでゲームの攻略動画を私に見せてきては「ゲームをインストールして一緒に楽しもう」とすすめてくることも。そんな彼を当時の私は「ちょっとオタク気質ではあるけれど、少年っぽさが残ったかわいい人」といいようにとらえていました。
子どもが産まれてもスマホに熱中
しかし、結婚して子どもが生まれてからも、夫は相変わらずスマホに夢中。
私が家事をしている間、子どもの相手をするでもなくスマホで漫画を読んだりゲームをしたり……。何度注意しても「まだ子どもは赤ちゃんだからどう関わったらいいかわからない」と言い訳をして、スマホに熱中する姿勢を変えることはありません。
結婚前は「少年っぽさが残るかわいい人」と捉えていましたが、結婚して子どもが生まれてからは「好きなのはわかるけど、多少控えて協力してほしい」と思うようになっていきました。
子どもが成長してコミュニケーションがとれるようになり、さらには2人目の子どもが生まれてからは、さすがにスマホゲームは卒業したようでしたが、それでもまだ子どもをほったらかしでスマホに夢中なときがあり、呆れた私は注意をする気力もなくなっていました。
新たな分野に目覚めた夫
そんな夫は、新型コロナウイルスが流行によって勤めていた会社の業績が傾き始めたことで少しずつ変わり始めました。
夫の勤める会社はもともと経営がうまくいっていなかったのですが、新型コロナウイルスの影響を受けてさらに業績が落ちていました。その様子から夫は「ずっと今の会社に勤めているわけにはいかない」と、将来を見据えてスキルアップを目的とした資格取得の勉強に励むようになったのです。
さらにはよりいい暮らしができるようにと、お金や経済の勉強をはじめ、毎日参考書や自己啓発本をとてつもない早さで読むようになりました。
そんな夫を見て「そんなに集中して難しい本が読めるなんてすごいね!」と褒めると、夫は「俺はもともと読書家なんだよ。知らなかったの?」と自慢げな様子。言われてみれば、夫の実家の部屋にはたくさんの漫画の横に、長編小説がたくさん並んでいました。
「漫画やアニメ、ゲームが大好きな人」とばかり思っていましたが、それだけではなく、かなりの読書家だったのです。これまで知らなかった夫の意外な一面にとても驚きました。
夫は現在、漫画は息抜き程度にほんの少し読むだけで、スマホより参考書を読む時間が長くなりました。難しい本を次から次へと読破しては、知識を身に着けて成長していく夫を頼もしく思います。普段読書をまったくしない私も、子どもの手本となるように、少しくらい読書して勉強しなければならないなと感じています。
著者/まさの
イラスト/Ru
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