ママ友とそれぞれの夫の話に
この日も私はいつものようにママ友たちとランチ会に行き、楽しくおしゃべりしていました。子どもの話から始まり、幼稚園の行事、役員について、町内の話など、話題は尽きません。そんな中、それぞれの夫についての話題に。
単身赴任、在宅勤務、自営業、シフト制で在宅時間が日によってバラバラ、離婚した……など、各家庭によって事情があり、夫の家事育児への関わり方もさまざま。ここまで差があるのかと思ってしまうほどです。中には夫の愚痴をこぼす人も。
私は「みんな大変そうだな」と思いながら、「うんうん」とうなずいて聞き役に徹していました。
夫は私を溺愛している!?
そんなとき、あるママ友から「花子ちゃんのご主人はどう? ダメなところはある?」と話を振られたのでした。不満がないと言ったら嘘になりますが、人前で愚痴ることではないなと思い、夫の悪いところは言わず、夫にされてうれしかったことをみんなの前で話しました。
「この前、私がずっと欲しかったものを買ってくれたんだよ」「私の作るお菓子を楽しみにしてるみたい」など、私にとって当たり障りのない話です。
すると、みんなの反応は意外なものだったのです。みんな声を揃えて「すごい! 愛されてるね!」「溺愛だ!」と言ってくるのでした。
夫に聞いてみると…
私にとって夫のそんな態度は当たり前。だからこそ「愛されている」という自覚はありませんでした。
その後、家に帰ってから夫にランチ会であったことを話して、「私のことを愛してる?」と聞いてみました。すると、夫は「当たり前じゃん」と。自分から聞いておいてなんですが、なんだか照れくさくなりました。
その後、私の話を聞いた夫は「中には夫の愚痴を言う人もいるだろうけど、どこの家庭も夫は妻を愛していると思うし、なんだかんだで妻も夫を愛していると思うよ」と言うのです。たしかに、みんな夫の愚痴をこぼしながらも、どこか幸せそうな表情だったなと、夫の言葉を聞いて気づきました。
どこの家庭もみんな口にしないだけで夫婦仲が良く、夫に愛されているんだろうなと、夫のおかげで「みんなただ愚痴っているだけではないんだな」と気づくことができました。それと同時に「もっとみんなの夫の素敵なエピソードが聞きたいな」とも思いました。もしママ友からそのような話をされたら「愛されているね」と返したいです。
著者/花山 花子
作画/おはな
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