だらしない体形や見た目…オバ化が止まらない
独身時代、洋服の販売員として働いていた私は、メイクやファッションなどに給料のほとんどを使うほど、おしゃれが大好きでした。そんな私を、当時彼氏だった夫も「センスいいよね。かわいい」とよく褒めてくれたものです。
交際は順調に進み結婚・出産を経験。販売員としての復帰を考えましたが、土日が休みである夫に合わせて、そのまま退職し専業主婦になりました。初めての育児は想像以上にハードで、専業主婦といえど家事と育児を両立するのは大変。自分のことは後回しになることは当たり前です。家庭優先で、友人とランチする機会も減っていく一方。
バタバタな毎日を送る中で、自分の容姿に対して興味や執着がなくなっていくことにも気が付いていました。髪の毛はボサボサのままひとつにくくり、毛玉だらけの部屋着にすっぴんが私のいつものスタイル。出産からの体形が戻らないこと、人に会う機会も少ないことも相まって、どんどん「オバさん化」が進んでいったのです。
そんなだらしない私を夫もあまりよく思っていないようで「もう少し痩せたほうがいいんじゃない? 」「運動したら? 」と。夜の生活もだんだん減っていき、女として見られていないことを痛感していました。どうにかしなければ……と思いながらも、なかなか自分を変えられないまま時間だけが過ぎていったのです。
友人にしてもらったネイルに感動
そんなある日、友人が家に遊びに来たときのことです。早くに結婚・出産した彼女は、30代後半にして子どもはすでに独立。これからは自分の好きなことをしたいと、ネイルの勉強を始めていました。そして晴れてネイルストとなった今「初めての仕事のモデルになってほしい」と私に言うのです。大切な友人のお願いを断る理由はありません。
後日友人が働くサロンへ行きました。久々のキラキラしたおしゃれな空間に、少し恥ずかしいような気持ちになりましたが、ドキドキワクワクで期待に胸が膨らむ私……。
友人とおしゃべりしながらの時間は楽しく、あっという間に過ぎて行きました。完成した爪に目を向けると、水仕事でボロボロだったのがウソかのように、ぷっくりツヤ感がありきれいに仕上っているのです。私のわがままばかりを理想に近づけてくれた友人には感謝しかありません。
「自分の手じゃないみたい!」と言うと「自分からいつも見える手元がきれいになると、気分が上がるでしょ」と友人がひと言。よくよく話を聞くと、どんどん引きこもりになる私を気にして、今回誘ってくれたとのことでした。
ダイエットやスキンケアなどの自分磨きを始動!
友人の協力のおかげで、おしゃれに対する気持ちを少し思い出せた私は、だらしない自分を変えようと決心したのです。
まずは出産でたるんでしまった体形を戻すためのダイエットを開始。好きなだけ食べていたおやつを制限したり、食事を和食中心に変えてみたり……SNSを参考に宅トレにも励みました。
どんどん体形が変わってくると、おしゃれにも積極的になれます。ネットや雑誌を見ながら、流行のメイクやファッションを追求。今まで見て見ぬふりをしてきたシワやシミなどを改善するスキンケアにも力を入れました。変化が目に見えるとうれしいもので、あれほど後回しにしていたおしゃれに対しての気持ちを取り戻せていました。
そんな変化に一番に気付いてくれたのは夫です。「最近、ダイエットを頑張っているけどすごく痩せたね」「きれいになった」と褒めてくれました。夫婦のスキンシップも増え、夫から夜の生活に誘われることも多くなりました。夫に求められることで、心なしか肌ツヤもアップ!
どんどん上がる私の女子力に、友人も驚きを隠せない様子です。きっかけを作ってくれた友人には感謝してもしきれません。夫に女として再認識されたこともうれしいですが、「脱オバ」できたことで気持ちも性格も明るくなれると再認識できました。
これから老いていく一方ですが、年を取っても女! おしゃれやメイクを諦めないで楽しんでいこうと思います。
まとめ
結婚・出産を機におしゃれとは無縁の生活を送っていましたが、友人のひと言をきっかけにおしゃれをする楽しさを思い出せました。
手元の印象が変わるだけで、こんなにも気持ちが変わることが認識できたと同時に、いくつになっても変われることを証明できたように思います。まだまだアラフォー。自分磨きをしながら、心も体も美しい母、妻でいられるようこれからも努力していきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/おみき
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著者:大村まこ
3人の子どもを持つママライターです。わかりやすい! 楽しいと思ってもらえうような記事を書けるように日々頑張っています。