なかなか料理が上達しない夫
私たち夫婦は家事の分担を、洗濯は私、掃除は夫、といったように、基本的には項目ごとで分担しています。ただ、料理に関しては回数が多いため、平日は私、休日は夫と、曜日ごとに分担しています。
そんな中、料理をする回数や時間はどうしても私が多くなるせいか、夫は一緒に生活するようになってからどれだけ年数が経っても、あまり料理が上達しているようには感じられません。
そのため、具材がきちんと切り離されていない、大きく焦げができているなど、夫が料理で失敗した部分を見つけると、私はつい「包丁はしっかり最後まで引かないと」「火加減が強すぎるんじゃない?」などと指摘することが多くありました。
卵が固まったカルボナーラが出される
そんなある日、夫が休日にカルボナーラを作ってくれました。しかし、作る途中で火加減が強すぎたのか、卵が固まった状態で食卓に出されたのです。実は、カルボナーラの卵が固まってしまうのは今回が初めてではなく、私は「また固まっちゃったの?」と笑いました。
続けて「火を入れすぎちゃってるんだよ。前も同じこと言ったよね? 私がそばで調理を見て火加減の調整を指示してあげようか?」と聞きました。すると夫から「子どもじゃないんだからやめてくれ! 最近料理に対して文句ばかり言いすぎなんだよ」と怒られてしまったのです。
夫の言葉で自分の傲慢さに気づく
たしかに言われてみれば、結婚した当初のころは夫に料理を作ってもらったら、「ありがとう」と感謝を伝えることや、「おいしいよ」と伝えることがほとんどで、文句は言っていませんでした。夫に怒られて、私自身もいまだに料理で失敗することは何度かあるにもかかわらず、夫の失敗に対して上から目線でえらそうに指摘していたことに気づきました。
加えて、振り返ってみると、一方の夫は私が料理に失敗してもほとんど文句を言うことなく、結婚当初から今でも変わらず、感謝とともに「おいしいよ」と伝えてくれていることにも気づいたのでした。
今回の件で、私は自分の傲慢さをおおいに恥じ、これからは初心を忘れず、作ってもらった感謝をきちんと伝えていこうと反省しました。
現在は、夫が料理に失敗しても特に指摘せず、夫が「ここ失敗しちゃった」と言ったことに対してフォローをするようにしています。これにより、以前よりも食卓が穏やかな雰囲気になって、和やかにご飯を楽しめるようにもなり、やはり言い方に気をつけるだけでも、関係性は大きく変わるんだなと実感しています。
著者/百田
作画/霜月いく
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