ようやく生理がきたと思ったら…
婦人科を受診したあとから、私はカウフマン療法というホルモン剤を使用した治療を開始しました。しかし、治療を始めて1カ月が経過しても生理がくる気配はなく、1カ月に1度の検査も異常なし。薬を服用してから2カ月が経ったころ、ようやく生理がきました。
生理初日は今まで経験していた生理と同じであり、生理がきたという安心感でいっぱいだった私。しかし、翌日に異変が生じたのです。
生理2日目に経血量が多いのはこれまで通りでしたが、明らかに量がおかしいのです。多い日の昼用ナプキンではまったく足りず、夜用をつけても30分ともちません。ナプキンだけでは経血をカバーできなくなり、初めてタンポンを使いました。
しかし、特に多い日用のタンポンを使っても1時間ももたず、経血が絶え間なく出続けるのです。
どうにかして眠りたい
様子を見ていましたが、昼間だけでなく夜になっても状況は同じで、夜用と昼用のナプキンを重ねて、さらにタンポンを使って寝ても1時間ともたない状況。日中何度もトイレに行くのは仕方ないとして、なんとかして夜は眠りたいとネットで情報収集し、「過多月経用ナプキン」として販売されているナプキンの存在を知りました。
そのナプキンが売られている店は限られていましたが、藁にもすがる思いで自宅から少し遠いドラッグストアへ。そして私の救世主となる、「過多月経用ナプキン」を手に入れることができたのです。
初めて装着したその日は、ドキドキしながら眠りにつきました。結果、1度も経血が漏れることはなく熟睡できました。
ようやく生理が終わったものの…
2日目からの大量出血はその後も続き、その影響か、生理中は掌は真っ白、顔色は真っ青に。お風呂に入るのも眠るのもひと苦労だったため、生理が終わったあとは「次の生理もまた同じ状態になったらどうしよう」と不安でしかありませんでした。
そして、ようやく生理7日目で経血は通常に戻りました。この間、生理のつらさから会社を休んでいた私。結果的にこのときの生理は11日間で幕を閉じ、会社を9日間連続で欠勤することに。以前、インフルエンザにかかったとき以来の連続欠勤でした。
体調が戻ったあと、再度病院を受診。血液検査をおこない貧血と診断されたものの、子宮にはなにも問題がないよう。医師曰く、大量出血は何カ月も蓄積された経血が一度に流れ出たのではないか、という診断でした。
その後、1年間は生理になるたびに貧血のような症状になり、そのたびに病院から処方された鉄分を処方してもらい服用していました。生理不順になってから現在まで3年が経過していますが、今でも婦人科に通い、ホルモン治療を続けています。最近ではようやく大量出血することがなくなり、以前と変わりのない生理がくるようになりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/さとう まみ
イラスト/おんたま
監修/助産師 松田玲子
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