大切なお皿に猫のエサ
義母が猫のエサのお皿として使用していたのは、わが家で大切に使っていた小さな丸皿。以前、わが家で義両親を呼んで食事会をおこなったとき、残ったおかずを載せ、義両親に持って帰ってもらったお皿だったのです。
私はお皿を返却されるどころか、猫のエサ用のお皿になっている現実に言葉を失いました。しかし、そのことについて何も触れることなく、いつも通りに過ごしている義母。
義母との関係性は良好だったものの、私はこの件について触れようか迷った結果、しばらく様子をみることにしました。もしかしたらいつか返すつもりなのかもしれない、と思ったからです。しかしその後、数カ月の間で3回ほど義実家を訪問しましたが、お皿は返却されることなく、相変わらず猫のエサ用のお皿になっています。
私は「義母に悪気があるわけではないんだ。あのお皿のことは気にしないようにしよう」と思いました。「猫の役に立ててよかった」そう思うようにしたのです。
孫の面倒をよく見てくれて、いつもやさしい対応をしてくれる義母なので、私は決して嫌いなわけではありません。大切なお皿だったこともあり、返却されずに悲しかったですが、「義母はこういう性格なんだ」と今は割り切っています。今回の件を引きずることなく、これからも良好な関係を築いていけるよう前向きな気持ちでお付き合いを続けています。
著者:下園ひかり/0歳の娘、2歳の息子、夫との4人暮らし。バックパッカーとして2年間で25カ国を周遊した経験あり。さまざまな国で生活した経験から、常識に捉われない育児を実践中。自身の育児経験をおもしろ話にして情報発信するブロガー兼ライター。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています