2年ほど前から娘と通っていたオムライス店の店長として働く夫に声をかけられ、最初は断っていたのですが、料理が好きで食べる事が好き、すごく優しくて娘も懐いていたので再婚を決意しました。しかし、数日前から少し夫の様子が気になりはじめ……。
優しかった夫の態度が急変!?
結婚して1カ月くらいは、お店が休みだと食事を率先して作ってくれた夫。ところが、食事は主婦である私に任せると言ってきたのでした。私の母は元料理人で、私も料理には自信があります。ある日の夕食時、夫と娘が席に着きました。夕食を前に喜ぶ娘に対し、お皿や盛り付けに対し文句をつける夫。さらに「センスのない奴にセンスを語っても無駄か」と心ない言葉を投げつけるのでした。そんなやり取りを見ていた娘が「すっごくおいしいから食べてみて!」と促します。ようやく料理を口にすると。「今日は40点だな!」とバカにしたように点数をつけはじめました。そして「なんか残念だな。お義母さんが元料理人だったのに……」と言うのです。続けて「お義母さんの料理はおいしかった。しかしなんでお前は、お義母さんの味を出せないんだ?不器用なのか?」とダメ出しを始めました。堪忍袋の緒が切れた私は実家に相談に行く事にしました。
心無いの発言に怒り爆発
実家へ行き、私は夫の態度について話すと父が「作ってくれた人に感謝もせずに点数付けるなんて、ろくでもない男だ! 自分の物差しで家族を測るのは許せない! 」と激怒。すると母が「週末、見返すにちょうどいい機会があるじゃない!」と満面の笑みを浮かべ言うのです。それは、毎年必ず開催している祖父の誕生日会のことで、今回は夫が自から料理を振舞うと志願していたので我が家に集合することになっていました。
楽しい誕生日会の始まり…
数日後、祖父の誕生日会当日。私と娘は朝から飾り付け、夫は料理の準備と慌ただしく動き回っていました。しばらくすると、インターホンが鳴り祖父母と両親が到着し、夫は料理をテーブルに並べはじめ「心を込めてご用意させていただきました!」と自信満々に言います。すると祖父が「この刺身の皿は…。まぁ、これはセンスだから」と言葉を濁しながらもダメ出しを始めます。慌てる夫の額に汗が滲んでいました。気まずい空気の中、それぞれに料理を口にするとまさかの無言に。すると父が「空振り三振かな?」と言い、その言葉をきっかけに母や祖父も料理に点数をつけ始めたのでした。黙って聞いていた夫が激怒し「何日も前から色々考えて喜んでもらおうと思ったのに、人の気持ちを台無しにして!」というのです。すると娘が「パパの態度はマイナス100点!自分のしていたことが、自分に返ってきただけの話じゃない。パパが毎日ママにしている事をみんながマネしてくれたの」という娘の言葉を聞き状況を理解した夫。慌てた夫は「今後、人に対して点数で評価することはしません!」と謝り続けるのでした。
改心した夫は……
それからというもの、夫はご飯を食べる時には必ず、「おいしい」と言ってくれるようになりました。そして、以前のように料理をしてくれる事も増えたのでした。嬉しいことにお詫びの印にと旅行を提案してくれたのです。娘にマイナス100点と言われてしまった夫ですが、今では点数をつけられないほど素敵な夫へと変わってくれました!