義母は私の誕生日に毎年プレゼントを渡しに来てくれます。しかしそのプレゼントが、とんでもないものなのです。
私のアレルギーを知りながら
「ハッピーバースデー♪」と言いながら、義母はカニのイラストが描かれた大きな箱を渡してきました。高級蟹のプレゼントは本来なら喜ぶべきことなのですが、私は重度の甲殻類アレルギー。私は毎年アレルギーがあると伝えていますが、「好き嫌いはだめよ」と話を聞いてくれません。
夫は「母さん! カニはいらないって言っているだろ! それ持って帰ってくれよ!」と味方をしてくれました。義母は「私はあなたのことを思って、一生懸命選んだのに~」と玄関で嘘泣きする始末。
娘にも揉める声が聞こえてしまうので、今回も私たちは押しかけて来た義母と一緒に誕生日会を祝うことにしました。
驚くべき娘の計画
誕生日パーティー中、義母は娘に「ママみたいに好き嫌いしちゃだめよ」とずっと言っていました。娘に私の悪口を言うなんて、我慢の限界です……!
義母が帰ると、夫は私に謝罪してきました。「もう母さんとは会わない! 君にこれ以上危険な思いをさせられない!」と言ってくれました。
その話を聞いていた娘が「でも、来月は私の誕生日だから、おばあちゃんに祝ってもらいたいな」と言ってきました。そして「両方のおじいちゃんとおばあちゃんを招待しようよ! 料理はおばあちゃんに作ってほしいな」と提案してきました。私は両親・義両親に連絡をし、パーティーの準備をすることにしました。
誕生日は、嫌いな物を食べる日……!?
そして1カ月後の娘の誕生日当日、義母は娘のために張り切って料理を作ってきてくれました。私の両親や義父も久しぶりに家に来てくれて、娘の誕生日パーティーがにぎやかに始まりました。テーブルの上には、娘の大好物の唐揚げ・ピザ・コーンスープ・パスタなどが並んでいます。
その料理を見た娘は「これが今日のごちそう? 誕生日は嫌いなものを食べる日じゃないの? どうして今日は私の嫌いなものがないの?」「おばあちゃんは、お母さんの誕生日にエビとかカニばかりプレゼントするのに……」と言ったのです。
娘の突然の告白に、義母は大慌て!
哀れな義母の末路
その話を聞いた私の両親は激怒! 父は「娘は子どものころ、カニを食べて呼吸ができない状態になったほど、重度の甲殻類アレルギーなんですよ! それはあなたも知っているはずだ。なぜそんな危険なものをプレゼントしていたんですか?」と顔を真っ赤にして怒ってくれました。
義父も「お前は嫁の命を脅かしていたのか! これ以上お前に付き合いきれない!」と義母に離婚を宣言。もちろん私たちも義母と縁を切ることに。
結局義母は、独りぼっちになってしまいました。人の弱みにつけ込んで意地悪するなんて、人として信じられない行為ですね。これからは平和なお誕生日を過ごせそうです。