なんと今年の年末年始は夫に出張が入り、一緒に過ごせなくなってしまいました。そこで私は、実家へ帰省することに。
夫と一緒に食べに行く予定だった年越しそばを恋しく思いますが、実家での年越しも良いものです。珍しく弟たちも帰省したので、みんなでわいわい楽しんでいました。
年末年始も仕事ずくめの夫
夫はお盆の時期にも出張があり……。お盆や年末年始は一緒に過ごせるとうれしいですが、仕事なので仕方ありません。
私にひたすら謝り、埋め合わせをしようと考えてくれる夫を見るのもつらいので、なるべく悲しい顔をしないようにしています。気持ちを切り替え、楽しい予定を入れようかなと。そこで今年の年末年始は、久しぶりに帰省しようと決めたのです。
テレビを見た家族全員が凍りつき…
あまりにも忙しいので、あけおめのメッセージも送れないかもしれないと言っていた夫でしたが、元旦に送られてきました。でもそのメッセージが届いたころ、実家ではとんでもない事件が起こっていたのです。
「一緒に年越せなくてごめんな、来年は一緒に過ごそう」
私は、夫からのメッセージを白々しく感じました。
「来年はないよ」
「あんたとは即離婚だから」
思いもよらない返信に、夫は慌てていました。
「え……なんで……?」
このすこし前、わが家では家族そろってテレビを見ていました。全国各地の寺社の年越し風景だったのですが、その初詣の人混みの中に夫の姿を見つけたのでした。なんと隣には若い女性の姿が……。ありえない映像に家族全員が言葉を失い、凍りつきました。
そして、今。みんな猛烈に腹を立て、タダでは許さないと大騒ぎしています。そんな最中に、夫は連絡をしてきたのでした。
夫を問い詰めたところ…
家族みんなが真実を知ったとわかると、夫はあっさり不倫を認めました。相手は会社の同僚で、案の定すべてではありませんでしたが、多くの出張がウソでした。
忙しいアピールをしていたのは、信ぴょう性を高めるためのくだらない工作だったようです。最低の行為に、同情していた自分が馬鹿らしく思えました。不倫をばらすと脅されて旅行に連れていっていたと白状した夫ですが、関係をもった夫にも非があるのはたしかなこと。
夫は離婚したくないと言い、私の実家へすっ飛んできました。私と家族の前で謝りましたが、誰ひとり彼を許す者はなく……。ずっと居座られても迷惑なので、一旦帰ってもらいました。
後日、私は出張について夫の会社へ確認の連絡をしました。結局、会社で悪い評判のたった夫と不倫相手は、別々の場所へ転勤させられたとのこと。私は離婚し、双方からの慰謝料を手にして実家へ。しばらくは家族と一緒に暮らそうと思っています。
◇ ◇ ◇
離婚したくないのであれば、不倫をする一歩手前で踏みとどまるべきですよね。後悔先に立たず。一時の誘惑に負けないよう、自制心をもって行動したいですね。