「家族のために働いているのだから趣味くらい好きにさせてくれ」と言われては、やめさせることもできません。ついには、夜泣きがうるさくて集中できないと言われ、私と娘はリビングに布団を敷いて寝るようになりました。いつかゲームに飽きる日が来るのでしょうかーー。
子育てよりもゲームを優先
休日、昼になっても起きてこない夫を公園に誘おうと起こしにくと、夫はすでに起きていてゲーム中。私に気付き、大慌てで画面を切り替えていました。リビングにも降りてこずにゲームをしていたのがさすがに後ろめたかったのでしょうか……。
しぶしぶ公園についてきた夫は、娘と遊ぶでもなくスマホからゲームにログインし、チャットでの会話に夢中になっています。挙句、3時からイベントがあるからと早々に帰っていきました。
夫は一生ゲームを優先するのかもしれないと思うと怖くなってしまい、私はゲームに詳しい弟に相談しました。
ゲームを偵察!
翌日、夫が仕事に行っている間に、私は弟に指示された通り夫がハマっているゲームをやってみました。
いつもパソコンの画面をチラ見しているので、夫がゲームで使っているニックネームやアイコンは知っています。通話している声も聞こえるので、夫が所属しているチーム名もわかるので、ゲーム内で夫を見つけるのは簡単でした。
夫のアバターを見た私はびっくり。プロフィールには同じパーティー内に“嫁”がいると書かれていたのです。相手は同じパーティーに所属している子で、ゲーム内公認カップルのようでした。
ゲーム内恋愛!?
もっと詳しく調べねばと思った私は、夫のパソコンを触ってみました。他人のパソコンを見るのはなんだか気が引けますが、この状況なら仕方がありません。
機械にうとい私が触るとは思っていなかったようで、パソコンはノーガード。夫はゲームにログインした状態のまま仕事に行っていました。
おかげでゲーム内でやりとりしているメッセージもあっという間に発見。そこには「結婚できて幸せ! ずっと一緒だよ♡」「リアルでも夫婦になりたいね」というメッセージの数々……。夫はゲームの中で恋愛を楽しんでいたのです。
この恨みは…
その夜、帰宅した夫に私も同じゲームを始めたと告げると、途端に慌て始める夫。「ゲームで知り合った人に教えてもらったけど、ゲームの中に嫁がいるらしいね。私、第二婦人になれる?」と言うと、これまで見たこともないような顔で驚いていました。
夫と問い詰めると、いつもにこやかで自分に甘えてくれる女の子とゲームで出会い、ゲーム内恋愛に発展したとのこと。育児にかかりっきりでボロボロの私に対し、それはそれはかわいく感じたようです。家庭での父としての役割を放棄し、ゲーム内恋愛に逃げていた夫には、わが夫ながらがっかりしました。
夫にはその場でアカウントを削除させ、ゲームは金輪際やらないと約束してもらいました。これで一旦は解決しましたが、万が一に備えて証拠は残しています。そして、この一件を私は一生忘れることはないでしょう。ゲーム内恋愛といえど、私を裏切った罪は一生かけて償ってもらうつもりです。
せっかくかわいい盛りの子どもがいるのに、ゲームばかりやっているなんて、本当にもったいないですね。これからしっかり子育てに向き合って、いかに時間を無駄にしたのかを思い知ってほしいと願います。