自称キラキラ女子「ナイトプールで合コンね」⇒大勢の前で水に突き落とされて大波乱に！

 

23歳の私は大学卒業後に商社に就職してから、真面目に仕事に取り組んでいます。訳あって仕事中の私は伊達メガネをかけ、ほかの同僚よりも地味な恰好をしていました。そんなある日、仕事をしていると苦手な同僚女子が声をかけてきました。「相変わらず地味子っぷり炸裂ね」と。

 

彼女はいつも私を見つけるとすぐに見下して「私はキラキラ女子だから」やら「仕事の鬼で地味だなんて人生無駄にしている」やら、自慢話や迷惑発言ばかり。職場には仕事をしにきているのではなく、彼氏を探しにきているように思えます。そんな彼女は高身長でイケメンで、女性陣から人気ナンバーワンの同僚男性を狙っているようでした。

 

そのイケメン男子が近くにきたので、性悪女子は声色を変えて話しかけにいきました。ようやく解放されたと私はホッとしたのですが……。

 

性悪女子からの猛アタックにたじたじするイケメン男子。「今度行きたいカフェがあるんです～」や、「会社の近くに新しいレストランができたから一緒に行きたいんです～」など、彼の顔色が曇っているのにも気づかずに彼女は話し続け、最終的には「あ、そうだ！今度ナイトプールで合コンしませんか？」と誘いだしました。

 

私は心の中で「とんでもないことを言い出したな」と思っていましたが、自分には関係ない話だと思い、聞こえていないふりをして仕事に集中することに。

 

しばらくして終業時刻になり、私が帰ろうとしていると性悪女子が急に呼び止めてきました。「ちょっと！あんたも合コンに参加するのよ！」と言うのです。私が断ると彼女は「さては自分があまりにも悲惨な容姿だから行きたくないってことね！」とまた見下してきます。

 

その後も性悪女子からの誘いがしつこくて……私は断りきれず、しぶしぶナイトプールでの合コンに参加することになったのです。

合コンの会場であるナイトプールに到着。メンバーはイケメン男子を含めて男性陣が5人で、女性陣も例の性悪女子と私を含めた5人です。

 

性悪女子は私を見るなり「映えるナイトプールでも相変わらずあんたは地味子ね」とひどい発言をしてきました。それを聞いていたイケメン男子はさすがにドン引き……。すると、そんな彼に気づいたのか、性悪女子がはぐらかそうと「あっ、ごっめーん！」と言いながら、私をプールに突き落としたのです！

 

周りが心配する中、性悪女子はまだイケメン男子に色目を使おうと必死です。「私も早くプールに入りたぁい♡2人であっちに行きましょうよ〜」と性悪女子が言うと「なに言ってるの？こんなことして危ないだろ！」とイケメン男子から一喝され、少し落ち込んだようでした。

 

しかし、このとき私はそれどころではなかったのです。

 

プールに落とされた私はとても焦っていました。さきほどプールに落とされた衝撃で、顔まで水に浸かってしまってメイクが落ちたと思ったからです。早くタオルで顔を隠さなければ……！ しかしタオルは手の届くところにありません。

 

仕方なくそのままプールから上がると、合コンメンバーは私の素顔を見て「うそ！？」と衝撃を受けている様子。実は私は、ある女性雑誌で専属モデルを務めていて、自分で言うのもなんですが……それなりに知名度のあるモデルなのです。

 

会社ではそれを隠すために、わざと目立たないよう地味なメイクや格好をしていたのでした。バレてしまっては仕方がありません。開き直った私は、性悪女子に面と向かって対話を始めました。

私が有名モデルだと知った性悪女子は急に手のひらを返し、「私ずっとあなたみたいになりたいって憧れていたの！私のことを事務所に紹介してくれないかしら？モデルになりたいの！最初はあなたの付き人からでもいいわ！」と、よくわからないことを言ってすがりついてきます。

 

けれど、私は「有名になりたいと努力している子は外見だけじゃなく内面も磨いているのよ。あなたみたいに他人をけなしたりコケにしたり、見下して笑い者にしようなんて人、売れるわけないでしょ！」と一刀両断。これまでの反撃とばかりに、厳しい言葉を投げかけました。

 

合コンメンバーは全員、私たちのやりとりを見守りながらも、性悪女子のことを冷たい目で見つめます。すると、自分の味方がひとりもいなくて立場が苦しいとわかったのか、性悪女子はもはや私に反論もせず、その場から走って逃げていってしまいました。

 

その後、性悪女子は合コンでの一件がきっかけで会社にいづらくなったのか、自主退職する選択をしました。

 

一方の私は、あのあとすぐにイケメン男子と付き合い始めました。性悪女子とのいざこざもあったけれど、おかげでいつも私の味方をしてくれた彼のやさしさに気づくことができたと思います。今は彼と一緒に心穏やかな日々を送っています！