娘の幼稚園入園を控え、一緒に手芸屋さんで幼稚園グッズの材料を買いに行ったときのこと。
人の物を欲しがる義妹
娘とかわいい柄の布を選んだあと家に帰る途中、偶然義妹に会いました。義妹は「その袋の中身なぁに? おいしいもの? 私、今おなかペコペコなのぉ~」と物欲しそうに袋を見てきます。
私たちは「食べ物じゃないです。ただの布ですから!」と言い、逃げるように義妹の前から立ち去りました。
義妹はシンママで実家暮らし。いつも義妹は「シンママは大変!」と言いながら、会うたびに人の物を欲しがります。しかし義妹は養育費をもらっていて、実家暮らしなので家賃もかからず、義両親からは小遣いをもらっているのだとか。義両親も夫も義妹に甘く、義妹はますますわがままになっています。
世界で一つだけの幼稚園グッズをなぜ…!?
それから私は娘と一緒に「ボタンは何色にする?」「ポケットはここに付けよう」など相談しながら、楽しく幼稚園グッズを作成しました。手提げ袋にスモック、コップ袋など自分だけのオリジナルグッズを見て、娘はすごく喜んでくれました。完成した幼稚園グッズは、入園するまで大切に箱に入れて保管していました。
そして入園が近づいてきたある日、準備をしようと箱を開けると、幼稚園グッズがありません。家中必死に探し、夫に聞いてみると「園グッズ? あれなら、妹にあげたよ」と悪びれもせずに言ったのです。
娘と一緒に作った思い出の品だと伝えても、「また作ったらいいだろう?」と言うばかり。どうやら、義妹は夫に「シンママで大変だから、手作りする暇もない」と泣きついたそう。
お金まで渡していた!
さらに、「兄として応援してあげたいから」と20万円の現金を渡し、10万円分の服やアクセサリーを購入してあげたと信じられない発言をしてきました。
そのお金は家族の口座のお金で、私が娘の教育資金のつもりで毎月コツコツと貯めてきたもの。
さすがに我慢の限界がきた私は、夫に「今すぐ園グッズとお金を取り戻してきて!」「それが無理なら離婚!」と言いました。
義両親に真実を伝えたら
数時間後、夫はなんと手ぶらのまま義両親を連れて帰ってきました。義両親は「たかが幼稚園グッズで離婚だなんて、大袈裟よ!」「あなたは夫の稼ぎで食べているからラクできてるでしょ! 文句言わないで!」などと私を責めてきたのです。
そこで私は、夫の倍以上の収入があること、夫の給料はすごく少ないこと、夫は月に5万円しか生活費として入れておらず、ほとんどのお金を私の稼ぎで賄っていることを義両親に伝えました。
義両親が息子の収入に驚いている中、私は夫に離婚を宣言。妹ばかりかばう夫や義両親とは、今後一切関わらないことにしました。
夫は私を責めるために義両親を連れて来たようですが、こんな大ごとになると思っていなかった様子。私が本気と分かり必死に謝罪してきましたが、夫も義両親も義妹も、もう許せません。
「ママと幼稚園でも一緒にいるみたい」
これ以上義妹に関わるのも嫌だった私は、娘の幼稚園グッズをもう一度娘と作ることに。そして数日かけて、誰ともかぶることのない素敵な幼稚園グッズを完成させました。娘も「ママと幼稚園でも一緒にいるみたいでうれしいな♡」と言ってくれています。
シンママだからという理由を使って、人からものを奪う義妹も、そんな義妹をかばい続ける夫や義両親も信じられません。彼らとは縁を切ったことで、心穏やかな毎日を過ごしています。
育児はひとりでするものではありません。上手に周りに頼れたらいいですね。けれど義妹のように相手の気持ちを考えず、自分の都合を押し付けるような頼り方は考えてしまいますね。いつの日か、しっかりと自立した生活を送れるようになっていてほしいものです。