2時間しか寝られない私に向かって…
当時0歳だった長男は、本当に寝てくれない子でした。バウンサー等はいやがるので、 一日中立って抱っこ。黄昏泣きもあり、私が寝る時間はほぼありませんでした。唯一寝られるのは、夫に長男を任せている間の夜中の約2時間だけです。本当はもっと寝たかったのですが、夫は平日仕事をしているので、翌日に響いたら悪いと思い、そこはぐっと我慢してました。
それなのに、仕事から帰ってきたら毎日のように「寝不足だ〜」「眠くて仕事が手につかなかった」などと私に向かって言うのです。「いやいや、私は毎日2時間しか寝られないけど、あなたは少なくとも6時間は寝られるでしょ?」と言ったのですが、そこで例の「俺、8時間以上寝ないと仕事に支障が出るんだよね」という発言をされ……。確かにいつもいびきをかいているし、睡眠の質が悪そうでしっかり休めていないのかもしれませんが、2時間しか寝られない私に向かって言う言葉……? とモヤッとして、思わずブチギレた私。しかし、「だってそういう体質なんだから仕方ないじゃん」と不満げに返され、さすがに愛想が尽きそうでした。今になっては1つの思い出ですが、「こんなひどいこと言ってたよね〜」と、たまにチクリと夫に話しています。
とはいえ、生活に支障が出るのは少し心配なので、睡眠外来を受診してもらったところ、「睡眠時無呼吸症候群」だったことが判明。やはり、睡眠の質が悪かったようです。治療の末、睡眠の質が向上し、現在0歳の次男の子育て中ですが、夫は5〜6時間の睡眠でも体がもつようになりました。5〜6時間ではまだ十分な睡眠時間を確保できているとは言えないと思いますが、それでも長男が赤ちゃんだったころのように「寝た気がしなくて子育てに参加できない」という状況は回避できています。夫は子どもたちのお世話をしてくれるようになったし、次男はよく寝てくれるので、私もあまりストレスを感じずに過ごせるように。 「体質だからしかたない」と無理やり納得するのではなく、病院で診てもらうことも大切だと実感した出来事です。
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男性は女性に比べて、「睡眠時無呼吸症候群」やその予備軍等で睡眠の質が悪い人が多いと言われています。「うちの夫ももしかしたら……」という方がいましたら、受診してみてもらうと良いかもしれませんね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
作画/赤身まぐろ
著者:山田 有希
0歳と5歳の男の子を育てる母。最近購入した広い家に感動中。