男性はもちろん、女性の生き方も多様化する現代。社会で活躍している女性も大勢いますが、夫はそれに関しては見ないふり。私のことを下に見ており、意見されるのもイヤなようです。
時代錯誤な両親に育てられた夫
ある日のこと。私は体調不良で寝込んでいて、家事がまったくできませんでした。夕飯に何か買って帰ってほしいと夫に頼むと、それを拒否。食事を作るよう私に言うのです。そして、自分の母親は体調の悪いときでも三食しっかり作っていたと話し出し……。
私の実家では、父が台所に立つこともありました。夫の両親は昔かたぎの人たちなので、うなづける話ではありますが……。
家族が助け合うのは普通のことではないかと私が言葉を投げかけると、夫の怒りがヒートアップ。体調の悪い私に向かって、さらなる暴言を放ったのです。「俺がいないと生きていけないゴミが意見を言うな」 と……。そして、捨てられたくなかったら食事を作れ、女なんて腐るほどいるんだから違う女と生活してもいいんだと、脅してきたのです。
このとき、私の中で何かが変わりました。
夫の心ない発言に私は…
それからしばらく、私はいろいろ考えました。そして結論に至ったのです。私はこれ以上この人と暮らせない、と。
私は夫に宣言しました。奴隷になるために結婚したわけではない、もう好きなようにやらせてもらう。そう私が告げると、夫はまた私を見下したのです。
「誰のお陰で楽に生きていると思っているんだ?」
「男に寄生しているゴミ女が生意気言うなよ」
それ! これまでも何度か夫の口から発せられるゴミ発言! 私はこれについてもよく考えたのです。
「は? なめんなよカス」
私がいないと何もできない夫こそ、私に寄生しています。何でも私に任せっきりで、自分ひとりで生活するなんて到底無理な話です。結婚前は実家で義母に手厚く世話されていたはずですし……。
でもこれからは、何でも自分でやってほしいですね。私は家を出ていくのですから。
一度できた溝は埋まらない
離婚話をもちかけると、夫はこれを拒否。義父母を味方につけ、私を義実家に呼びつけて説得しようとしてきましたが、私は弁護士の立ち会いなしに夫には会いませんでした。
結婚生活の何が不満なんだと漏らす夫にあきれるばかり。原因が全く思い当たらないようなので、これからも夫の態度は変わらないでしょう。帰ってきてほしいと言ってきますが、戻ることはありません。
結局、離婚できたのは家出してから3カ月後でした。私は元夫からの連絡をすべて絶ち、新しい人生をスタート。就職もして、今は慌ただしい日々です。仕事は大変ですが、前よりずっと穏やかな毎日で気に入っています。
◇ ◇ ◇
夫婦は対等なもの。どちらも気持ちよく生活できるよう、お互いをリスペクトし、思いやりをもって生活したいですね。