重くて自転車を起こせない…
シートベルトをしてヘルメットをかぶっていたこともあり、子どもたちには幸いけがはなかったものの、かなり驚いた様子。私は、まず長女を降ろして自転車を起こそうとしました。しかし、長男と通園バッグ、3kg近いバッテリーを乗せていたため私ひとりではとても起こせそうにありません。そばを通っていく男性がいましたが、自転車に乗っているためSOSを出す前にあっという間に通り過ぎてしまいます。
私は自分で何とかするしかないと思い、もう一度自転車を起こそうと力を入れました。すると突然背後から「大丈夫ですか!?」と男性の声が。なんと、先ほど自転車に乗って通り過ぎていった男性が状況に気づき、引き返してきてくれたのです! 男性は倒れた自転車を起こすと「けがしてないですか!?」と、私たちの心配までしてくれました。わざわざ引き返して助けてくれたうえに、やさしく気づかってくれた男性の神対応に、私はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
子どもと一緒にお礼を伝えると、男性は「無事でよかったです」とひと言。大したことはしていないと言うような男性の態度を見て、この人は知らない人にもためらうことなく手を差しのべられる、思いやりのある人なんだろうなと尊敬する気持ちを抱きました。自分もこの男性のように、迷わず誰かののために動ける人でありたいと考えさせられた出来事です。
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作画/Pappayappa
著者:佐々木りか
暇さえあれば歌って踊る5歳の女の子と、少しやんちゃな3歳の男の子、ひとり歩きデビューをした1歳の女の子とわいわい暮らす3児のママ。妊娠や育児に関する記事を執筆中。