思ったことがそのまま口に出ちゃう上司
私の上司Yさんは嫌な人ではありません。頭がいい方なので話していると勉強になることが多く、面白い方です。仕事については丸投げが多いものの、その分、自分で判断できるので口うるさく言われることはありません。
ただ、ジェンダーに対する考え方が昔のまま……。昨今、日本でもジェンダーに対して非常に敏感になり気をつかうようになってきているのに、Yさんは全然違います。「女の人は話が長いよね」「女の人は感情的だから」「ほんとかわいくないよね」と、こんな表現は日常茶飯事です。
ある日、Yさんと雑談していたときでした……。「ある会社で、女性が役員になった」という話題になり、嫌な予感がしました。
その私の予感が的中し、Yさんは「ほんと女性って得だよね~。今の時代、女性っていうだけである意味武器になるもんね」とビックリ発言。
私は「私たちも女性ってこと、わかっているのかな?」と思いながらも話は続き、「今、社会は女性を推しているでしょ。だから同じ評価の男女がいたら会社的には女性を上げるんだよ。この役員の人だってきっとそう。女性ってだけで優遇されたの」と断言するYさん。
いつもなら流せるのに、この日の私は気がつくと「そんなこと言う人がいるから、まだまだ女性が働きにくい社会になっているんですよ!」と言ってしまいました。Yさんは私の発言に驚き「そんなに怒らないでよ~」と苦笑い。ひとまずこの日は、これで話が終わりました。
この一件があってから、Yさんの時代遅れな発言は以前に比べ頻度が減りました。もっともっとジェンダーに対する意識が高まり、女性が働きやすい環境に変わっていってほしいと願うばかりです。
著者:石井ゆうき/女性・会社員。2児のママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
イラスト:ぽん子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています