マッチングサービスで出会った彼
マッチングサービスで出会った男性と食事に行った私。彼のお店を選ぶセンスや、紳士的な振る舞いなどに、とても好印象をもちました。そして、帰り際、私の手をそっと繋いできた彼は「君のことを大切にしたいと思った。大船に乗ったつもりで俺についてきてほしい」と言ってきたのです。「え……何?!プロポーズ?!」と彼の言葉に驚き、ドキドキが止まらないまま興奮気味に帰宅しました。
それから、彼とは何度もデートを重ね、会うたびに「今日もかわいいね。君の隣が似合う男に早くなりたいな」などと、彼はとにかく甘い言葉をかけてくれました。そんな彼に、どんどん惹かれていった私。「彼とこの先もずっと一緒にいたいな」なんて思っていたのですが、半年後にまさかの事件が……。
彼との旅行中に…
それは、彼と一緒に旅行をしていたときのことです。もともと仕事が忙しいと話していた彼でしたが、この日は特に、仕事用と言っていたスマホが何度も鳴り続けていました。けれど、彼は電話に出ようとしないため「電話に出なくていいの?」と聞いたところ、彼は「今日は君との時間を大切にする日だから」と言い、電話に出ることはありませんでした。
しかし、その後も鳴り続ける彼のスマホ。ちょうど、彼が旅館で昼寝をしていたときにも電話がかかってきたため、彼にスマホを渡そうと画面を見たところ……画面に「ゆみ(妻)」と表示が出ていたのです! 一瞬、私は頭が真っ白になりましたが、すぐに彼を叩き起こし「どういうこと?!奥さんいるのに私と付き合っていたの?!」と問い詰めました。
すると、彼は「俺、付き合ってとは一度も言ってないよ。俺ら付き合ってないよね?」と言ってきたのです。開き直ったような彼の態度に「はぁ?!」と怒りを隠せず……。しかも、知らない間に自分が不倫相手となっていたことに驚愕し、荷物をもって旅館を飛び出し、彼との関係を終わらせました。
てっきり、彼と交際しているものだと勘違いをしていた私。たしかに思い返してみると、「付き合おう」とはっきり言われたことはなかったのです。あのとき、彼の妻からの着信に気が付かなければ、彼の甘い言葉によって騙され続けていたと思うのでゾッとしました。大きなトラブルになる前に、彼との関係を絶つことができてよかったです。
著者/なかまる あゆみ
作画/あさうえさい
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