2歳の次女と手をつないで散歩していると……
天気の良い午後、2歳になってしっかり歩けるようになってきた次女と手をつないで、家の近所のスーパーに買いものがてら散歩へ出ることにしました。
次女は周りのお店や草木を指さしながら「これは何? あれは何?」と私に話しかけ、私はそれに答えながら、ほほ笑ましい午後の時間が過ぎていきました。
しっかり歩いていた娘ですが、スーパー近くの横断歩道にさしかかったとき、段差につまずき、靴が脱げてしまいました。
急いで娘の靴を拾って道の脇に移動したあと、かがんで靴を履かせようとアタフタしていたら、目の前にいる男性の舌打ちする音が聞こえました。嫌な予感がしたので、娘をかばいつつ立ち上がると……。
なんと、その男性が私に思いっきり肩でぶつかってきたのです。当時、小柄な女性などにわざとぶつかる男性のことがネットやニュースで話題になっていたため、思わず構えた私。
男性に攻撃を受けて
男性は50代くらいの背の低い痩せ型で、スポーツバッグを肩に背負っていました。頭がクラッとするほどの衝撃が走りましたが、実は、私はかなりガタイがよく長身だったため、男性とはほぼ互角でした。
娘に靴を履かせようとかがんだ私は小さく見えたのでしょうけれども、立ち上がると私は男性より背が高く、正直私の相手にはならない体格でした。ぶつかられても私が一歩も引かなかったため、結果として男性はバツが悪そうに私をよけて、道を通るかたちになりました。
道は広く、塞いでいるわけでもないのに、うしろで「邪魔だなクソ」と言っているのが聞こえました。けれども娘のことを考えて男性に詰め寄ることはせず、とにかく娘が無事でよかったとホッとしました。
ニュースなどで見聞きしていたことが自分に起きてとても驚きました。それと同時に、世の中には本当にいろいろな人がいるのだなと実感した出来事でした。
著者:大野肉美/40代女性・主婦。2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
イラスト:まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています