着の身着のままで出かけたら……
どうしても外に行くというので、近所の学校まで散歩へ行こうと、着の身着のままで出かけました。
すると、どうやら息子のこぼしたご飯粒が私のズボンのうしろについていたようで、それを見た近所のおばさんが「あら、僕のためにママは必死みたいだね! ママに感謝だね~!」と言って、ズボンについたご飯粒をとってくれました。
泣いて暴れて言うことを聞かない息子に振り回されていたので、やさしいおばさんに救われました。
息子のわがままに振り回されて着の身着のままで出かけて、ご飯粒をつけていたのは恥ずかしいけれど、おかげで人のやさしさに触れて、当時の私にとっては心温まるうれしい出来事でした。何年も経った今でも、たまにふと思い出してしまう出来事です。
著者:田辺かよ/30代女性・主婦。中学生の長男、小学生4年の長女、小学生1年の次男を育てるママ。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています