非常識すぎる母親の行動
ある土曜日、地域の公民館で映画が上映されることになり、私と娘も参加することに。当日、公民館のホールで上演時間を待っていると「あの、映画を待ってますよね?」と、隣に座った親子連れに声を掛けられました。「はい、そうですけど」と私が答えると、「この子Bっていうんですけど、私これから用があるので、映画が終わったらこの子を一階の図書スペースに連れて行ってくれませんか? あとで迎えに来ますから」と母親は言います。私は、「それはできません。何かあっても責任取れませんから」と断りました。しかし、母親は「じゃあお願いしましたから!」と私の返事も聞かず、ホールから出ていってしまったのです。
呆然としている私をよそに、そのまま映画が始まってしまいました。自身で5歳だと話すBくんはおとなしく映画を見ており、上映中は特に困ることはなかったのですが、問題はそのあと。図書スペースで幼い子どもをひとり放置するわけにはいきません。私は、公民館の職員さんに事情を説明し、Bくんは職員さんと図書スペースで待ってもらうことに。その後、私と娘も図書スペースで絵本を読んでいました。すると、突然子どもの泣き声が。声の方向に目を向けると、Bくんが転んで泣いています。職員さんにも仕事があるため、おそらく少し目を離した隙の出来事だったのでしょう。
そのタイミングで、たまたま母親が戻ってきました。そして母親は泣いているわが子を確認して「Bを見ててって言ったじゃないですか! 何で離れた所にいるんですか?」と、私に向かって怒りをぶつけてきたのです。「私、責任持てないってお断りしましたよね?」と反論しましたが、「何言い訳してるの?」と、母親は大声をあげてさらにヒートアップ。
すると、「あの、こちらのママさん(私)に非はありませんよ」と公民館のベテラン職員さんが間に入ってくれました。「Bくんの転倒を防げず申し訳ありません。ですが、今回の映画祭は未就学児のお子さんは保護者の付き添いが必要と記載していましたよね? あなたがBくんを置いて席を立ってしまったとお聞きし、やむを得ずこちらでお預かりしていました。しかし、公民館は託児所ではありませんので、一時も目を離さずにいることもできません」と言った職員さん。
ぐうの音も出ない正論を突きつけられた母親は何も言い返せない様子です。「公民館のルールを守っていただけない場合、今後当館のご利用はご遠慮願えますでしょうか?」というベテラン職員さんの言葉に、母親は「すみませんでした」とひと言謝り、Bくんを連れて去って行きました。
子どもが小さいうちは、ちょっとした用事をこなすのも大変です。しかし、だからと言ってわが子を見ず知らずの他人に押し付けるのはあまりに非常識だと思います。どんなときも、わが子をきちんと責任を持って守れる親でいなければと改めて思った出来事でした。
著者:生田さなえ/30代・会社員。4歳の娘を育てるアラサーママ。体力が有り余る娘の相手に毎日ヘトヘトになりながらも、育児を楽しんでいる。趣味はお菓子作りで、いつか娘と一緒にお菓子を作るのが夢。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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