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喪服のストッキングに数珠まで…不慣れな私がやってしまった葬式での失敗とは【体験談】

40代になり、友人の両親や祖父母が亡くなったと聞くことが増えてきました。身内でも、70代や80代になった叔父と叔母が体調を崩し、亡くなった親戚もいます。香典を出したり葬式に参列したりする機会も少しずつ増えてきたころ、母が認知症になりました。相談する相手がいなくなり、どうしたら良いかと悩むようになったのです。

 

母のアドバイスが欲しい

結婚前は両親と同居していたため、20代後半でも親のおまけのように扱われていました。その結果、葬式でのふさわしい振る舞いを身に付ける機会がなかなかありませんでした。しかし、結婚後は独立した大人として扱われます。急に自分で判断しなければならなくなり、毎回慌てていました。

 

そこで、香典の金額から服装、ふくさや数珠などの持ち物まで、一つひとつ母に相談していました。母も心配し、喪服用の礼装バッグや黒のハンカチ、弔事で使える黒のショールなど、細々としたものまで用意して、世話を焼いてくれていたのです。

 

母が認知症になった後は、父に相談をしようと思ったこともありますが、相談相手にはなりません。父はとても大雑把な性格で、むしろ経験の少ない私に尋ねるほどでした。父も香典の準備から喪服の用意など、すべてを母に任せていたようです。

 

香典の金額などは誰にでも相談できますが、服装や持ち物、手伝う仕事内容など、葬式に関連した男女の違いが多くあります。そのため、何でも気軽に相談できる同性の相談相手として、今は出身地が近い義母を頼ることにしています。

 

母の葬儀は手落ちがいっぱい

私の弔事に関する経験が増える前に、認知症だった母が亡くなりました。

 

祖母の葬式をした経験もあり、葬儀会社やお寺の手配などには詳しい父ですが、母が担当していた部分についてはまったく知りません。通夜に来てくれた方や、葬儀場に行く前に集まった親戚に出す飲み物や軽食などの準備のことは、まったく頭にありませんでした。集まった親戚に言われ、大慌てで夫が買い出しに走ってくれました。親戚が手助けしてくれましたが、細かい部分が手落ちだらけの葬式でした。

 

服装でも大失敗。ワンピースタイプの喪服を着ていましたが、黒のストッキングを忘れてしまったのです。他の参列者が黒のストッキングを履く中、ひとり肌色のままで過ごすことに。また、数珠を忘れて目立たないように手を隠すなど、恥ずかしかったことを思い出します。

 

母がいてくれたら「黒いストッキングは? 数珠を忘れないようにね」と声をかけてくれたのでしょうが、失敗するまで気付けないことばかりです。

 

 

地域差の確認不足は怖い

葬儀での失敗として今でも親戚の間で話題になるのが、地域差をうっかり失念した父の失敗です。私の地元には通夜見舞いと似た習慣があり、親しい相手が亡くなった際には、香典とは別にお見舞いを包み、一緒に渡します。

 

特徴的なのが、お見舞いに使うのは赤の祝儀袋ということ。本来なら亡くなる前に渡していたはずのものだからという理由のようです。しかし、県外在住の叔母の親族が亡くなった際、赤い祝儀袋でお見舞いを出した父に、周囲の人たちはとても驚いたそうです。叔父はすぐに片付けたそうですが、「あのときは慌てたよ」と今でも語っています。

 

まとめ

冠婚葬祭に関しては、常識とされていることも多く、経験が必要だなと感じます。親に教えてもらえる間は良いのですが、頼れない場合には、少しずつ覚えていくしかありません。亡くなった母は、喪服などさまざまな物を用意してくれていました。そのころにもっと聞いておけばよかったと思っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:玉沢雅水/40代女性。長野県在住。大学卒業後、5年半ほど住宅メーカーでインテリア営業を中心とした業務に携わる。その後、長野県の司法書士事務所で4年、福島県の事務所で2年半、司法書士の業務補佐に。趣味は小さな家庭菜園で野菜を育てることと、季節の食材で保存食を作ること。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

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