夫と夫の祖母の関係
義母から聞いた話によると、義母と義祖母は、跡取り問題で揉めたことがあるようでした。そのとき、巻き添えをくらったのは夫。義母と義祖母の仲は修復されたようなのですが、夫は修復しきれておらず、いまだに夫と祖母は気まずい関係のようです。
ですが、自分の祖父母と仲よしの私は、きっと義祖母とも仲よくできるだろうと考えていました。今度、結婚式も挙げるので、義祖母にもあいさつをしておかなくてはなりません。そこで、義母に「お義母さんがおばあちゃんの家のお手伝いへ行くときに、私も一緒についていって、おばあちゃんにあいさつをさせてもらえませんか?」と尋ねました。
すると、義母からは「もしかしたら、家にあいさつにこられるのは嫌って言うかもしれないから、とりあえずハガキで結婚の報告をしてもらってもいいかな? 最初にお便りを送らないのは機嫌を損ねるかも」との返事が。
私はすんなりOKをもらえると思っていたので、義母の提案に「?」だったのですが、とりあえず従うことにしました。
義祖母に初めて会うことに!
結局、そのときは「家に招待するならおもてなしの準備が必要だから」という理由で、義祖母は会うことを了承してくれませんでした。私はこのとき、「おもてなしの準備ってそんなに大変なのかな?」と疑問に感じていました。
しかしその後、わが家に長女が生まれてしばらくしてから、義祖母が「会いにきてくれ」と、義母を通して私たちに連絡をくれました。そして、ついに会いに行くことになったのです。
義祖母の第一印象は「きっちりしていて話しやすく、本当におもてなしをたくさんしてくれる方」でした。たくさんの手土産を持たせてくれて、礼儀を大切にされている方だとわかりました。半日ほど一緒にいたのですが、お互いにとって楽しい時間を過ごせたと思います。
ところがその後は、一度も義祖母から誘われたことはありません。義母から聞いた話によると、やはり夫の祖母は誰かを家に招くとなるととても気をつかうようで、気軽に人を家に呼ぶことをしないそうです。
私はそれを聞いて、他人との接し方におけるスタンスは人それぞれなのだな……と強く感じました。
義祖母との距離感
このとき以降、義祖母とは会っていません。ただ、近況報告は欲しいようで、義母を通して「ひ孫の写真が入った手紙が欲しい」などの要望を言われます。
長男の出産報告の手紙を送ったときのことなのですが、夫と私は、長男が生まれた日付と名前を手紙に書いて義祖母に報告しました。しかしその後、義母を通して義祖母から「出生体重が書いてない!」とのご指摘を受けたのです。
義母は「細かくてごめんね」と言ってくれたのですが、私は「出生体重を知ってどうするのだろう?」と疑問に感じてしまいました。義祖母と私たちとでは価値観が異なるとわかり、義祖母と仲よくなるのは難しいのかもしれないと思いました。義祖母との距離感は、たまにに手紙でやりとりをするくらいが適度なのかもしれません。
結婚したら夫の親族とは絶対にうまくやりたいと張りきっていた私。ですが、家庭それぞれに事情がありますし、性格もさまざまです。義祖母との関係においてそのことを強く感じ、その人に合わせて適度に距離を置き、揉めないようにうまくやっていくことも大切なのだと勉強になりました。義祖母とのやりとりで「義祖母って不思議だなぁ」と思うことはありますが、これからも義祖母の価値観を尊重した上で、適度な距離で仲よくしていきたいです。
著者/松谷えりな
イラスト/マメ美
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