お風呂に入ってきれいになったのに…
工場勤務の夫は、朝に家を出てから夜に帰ってくるまで、1日ずっと作業着を着ています。おなかを空かせて帰ってくるため、夫が帰ってきて部屋着に着替え終わったら、私たちはすぐに夕食を取ります。その後、お菓子を食べてタバコを吸い、まったりくつろいで、寝る直前にバスタイム。これが夫のルーティーンです。私が解せないのはお風呂から上がったあとの夫の行動です。
お風呂に入ってせっかく体をきれいにしたのに、さっきまで着ていた部屋着をまた着るのです! 単なる部屋着とは違います。仕事でかいた汗や、作業時に発生した鉄くずなどが体にまとわりついた状態で、一度着用した部屋着です。しかも、ごはんやお菓子の食べかす、タバコの煙や灰というおまけつき。そして、夫は部屋着を数日に一度しか洗いません。
夫は「そんなに汚れてないよ」と言うのですが、私はどうしても夫の部屋着を汚いと思ってしまうのです。
なぜ部屋着で布団に入るの!?
私がさらに許せないのは、夫が部屋着を着たまま一緒の布団に入ってくること。これがどうしても許せなくて、ときどき夫に注意するのですが、本人に気にする素振りはありません。
「私の感覚がおかしいのかな?」と、友だちや知り合いに夫の行動を話してみたこともあります。すると、「わかる!」と賛同してくれる人もいれば、「気にしない」と言う人もいました。
こんな生活を続けてもうすぐ20年。最近は、もう諦めてあまり気にしないようにしています。それでもどうしても気になるときがあるため、そんなときは、布団カバーや毛布はこまめに洗うようにしています。
結婚前に同棲をしていたのですが、そのときは楽しいことばかりに気持ちが向いて、夫の行動を気にすることはなかったように思います。同棲期間があっても結婚後に初めて知ることや許せないことは出てくるのだと勉強になりました。
しかし、時間の経過とともに私の気持ちも変化して、最近では「しょうがないかな」と、少し許せるようになりました。こうして相手の行動に妥協していくことが、夫婦生活の本質なのかもしれません。
著者/陸えま子
イラスト/マメ美
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