中1の終わりに初潮が! しかしその日は…
私は中学生になっても小学校中学年と見間違われるほど身長が低く、体の発達が遅いのか、なかなか初潮がきませんでした。
同級生たちは「生理が始まった」と女子トークをしたり、ナプキンを交換するため、休憩時間にサニタリーポーチを持ってトイレに行ったり……。そういった行動がなんとなく大人っぽく思えて、私は同級生たちに秘かに憧れを抱いていました。「早く初潮を迎えて大人になりたい」。そんな思いもあり、私は初潮がくるのを心待ちにしていたのです。
そして中学1年生の終わり、ついに私は待望の初潮を迎えます。しかし……初潮がきたのはなんと、3年生の卒業式当日の朝! まさか大事なイベント当日に生理がくるとは予想していなかったため、うれしさより動揺のほうが大きく、母親に心配そうに見送られながら登校しました。
別の意味でドキドキだった卒業式
学校に到着した私はまず、嬉々として友だちに「生理がきた!」と報告しました。そして、私にとって初めての生理で「いつもと違う」と感じる環境の中、先生の話もまったく耳に入らないまま、卒業式が始まります。
卒業式の最中は、合間に立ったり座ったりしながらも、長時間椅子に座っていなければなりません。卒業式が始まってしばらく経ったとき、ふと「経血は今どのくらい出ているのだろう」という緊張感に襲われました。トイレに行ってナプキンの様子を確認したいのですが、卒業式の途中で席を立って先生に「トイレに行ってきます」と報告する行動はとても目立つため、席を立つ勇気が出ません。
隣に座っている友だちは仲のいい先輩の卒業が寂しくて泣いていましたが、私は経血漏れへの焦りと不安で涙が出そうでした。「校歌斉唱! 起立!」の合図で立ち上がったときには、経血がドロッと出てくる感触がしっかり伝わってきて、体中が嫌な汗で湿っているのがわかりました。式典中は感傷に浸る余裕もなく、ただただ「早く終わってくれ!」と願っていました。
そして、ようやく卒業式が終わって在校生が寂しがっている中、私はトイレに猛ダッシュ。思っていたほど経血が出ていないことにひと安心し、ようやく初潮を迎えられた喜びがこみ上げてきました。
ちなみに、この日だけではなく、その後も大事な試験当日や修学旅行、彼氏とのデート、海水浴当日など、「ここぞ!」という場面を狙ったかのように生理が重なることが何度もあり、そのたびに「どうして今日なの!?」と残念に思っていました。それでも初潮を迎えた卒業式の日が特に印象深く、今でも鮮明に記憶に残っています。
著者/米津あや
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
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