妊娠6カ月目に入ってから上の血圧が140以上の日もある状態でしたが、妊娠24週目の健診では上の血圧が180を超えてしまったみはるさん。
その数値に、看護師さんもみはるさんも驚きで声を失ってしまったのでした。
嘘、今からですか…?
※NICU…「Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療管理室」早産児や低出生体重児などハイリスクな赤ちゃんの治療やケアをする集中治療室
※降圧剤は、実際は輸液ポンプ等を使用して投与します。
診察の結果、血圧が高い状態が続いていたため、今日から入院するよう告げられます。
みはるさんは自覚症状がなかったため、大事をとってのことだと医師から説明されました。
診察室を出たみはるさんは、震える指で夫へ電話をかけます。
「健診が終わったら、夫と赤ちゃんの服を見に行く予定だったのに……」
電話から戻ってすぐに測ったみはるさんの上の血圧は、200を超えていました。
昼には夫が病院へ到着。
2人が揃ったところで、医師から「NICUのある大学病院へ行き、今すぐ赤ちゃんを取り出さないといけない状態かもしれません……」と告げられました。
救急車での搬送から大学病院の病室に至るまで、血圧が上がらないようにと光を遮られた暗い空間に居続けるみはるさんの不安は、増すばかりです。
転院先の病院で、血圧を下げるための点滴が開始され、しばらくすると上の血圧が130まで落ち着きました。しかしその日の手術を免れたものの、依然予断を許さない状況に変わりはありませんでした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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自覚症状がないから心配ないと思っていた矢先、緊急入院と妊娠24週での出産の可能性を示唆されたことで、ショックを受けたみはるさん。
大学病院の病室で、担当の医師を待つ間も不安と緊張と悲しみで心細かったことでしょう。
すぐに出産しなければいけないわけではなくなくなりましたが、予断を許さない状況は続いています。体制の整った環境で、みはるさんには少しでも安心して過ごしてほしいですね。