妹の結婚相手は?
あるとき、妹が「お付き合いしている男性をお姉ちゃんに紹介したいの」と言ってくれ、一緒に食事をすることに。しかし、指定されたお店に行って妹の彼氏の顔を見た瞬間、時が止まったように固まってしまいました。
本当にこれは偶然だったのですが、妹がお付き合いをしている彼は、私の中学の同級生だったのです。まさかこんな偶然があるなんて、と彼と私はかなり驚きました。私たちが同級生だったと知った妹は、彼が中学時代どんな人だったのか興味津々の様子で、当時の彼の話をいろいろと聞いてきました。
彼にしてみれば、何を言われるかハラハラしただろうと思いますが、中学時代の彼はとても真面目で、スポーツも得意な男子生徒。彼なら安心して妹を任せられるなと、本当に母親のような気持ちで満たされました。
婚約後に家族同士で食事会を
それからしばらくして、妹の婚約が決まり、結婚式を挙げる前に両家の家族の顔合わせがありました。本来なら私は同席する予定がなかったのですが、妹がどうしても私を連れて行きたいと言ってくれたらしく、相手の家族も快く了承してくれました。
顔合わせは、高級ホテルのレストランでおこなわれ、穏やかな雰囲気でスタート。けれど、食事が運ばれてくると空気は一変、両家ともそういう場に慣れておらず、ナイフとフォークなどのテーブルマナーに大苦戦していました。どことなく緊張感が漂う中、最後のデザートが運ばれてきたときのことです。
クッキーのような形のパイがお皿にかわいらしく並べられていて、果たしてこれは手で食べるのか、それともナイフとフォークを使うのか……全員固まってしまい、思わず互いに顔を見合わせて吹き出してしまいました。今でも、「あのデザートはどう食べるのが正解かわかんなかったよね」と笑い話になっています。
相手方のご家族も明るい感じでしたし、わが家も笑いの絶えない家族だったので、とても波長が合うなあと思いました。両家の顔合わせは楽しい時間となりましたし、改めて妹がすてきな人と出会い、結婚するに至ってよかったと感じた瞬間でした。
著者/浦部さくら
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