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高卒の私を見下すエリート上司「低学歴は必要ないわ」⇒お望み通りに消えた結果、とんでもない結末に

私は高卒ながら、前社長に見初められて今の会社に入りました。ところが先日、前社長が事故で亡くなり、学歴主義の新社長が着任。同じく学歴主義の彼女を部長に据えました。彼ら2人は、高卒や偏差値の低い大学を卒業した社員たちのことを見下し始めたのです。

 

新部長のターゲットに

高学歴・派手好きな新部長は、見た目が地味で高卒の私をすぐに一番のターゲットに。新社長も彼女の言いなりです。私はそれまで重要な業務を任されていたのに、雑用ばかり押し付けられるようになりました。

 

「高卒の地味女なんて、どうせ何もできないでしょ?」と鼻であしらう始末。私が従わないと、同じく高卒の他の同僚たちに被害が及ぶ恐れがあり、私は彼女の命令をだまって聞いていました。

 

また、うちの会社がこんな人物を役員にしていると知られたら、評判が下がって業績も落ちてしまうかも。そう思うと、ことを荒立てたくなかったのです。他の社員たちも同じで、会社をつぶされてたまるものかと、文句を言わず懸命に働いていました。

 

一方、他の高卒組は…

しかし日がたつにつれ、私以外の高卒組は限界ギリギリになっていった様子です。今後も毎日部長や社長から見下され続けたら精神が崩壊してしまう……。しかし、退職しても再就職先がすぐ見つかるかどうか。皆、頭を抱えていたのです。

 

そのころ、ちょうど私の父が、とある会社を親戚から継いで社長に着任。ありがたいことにその会社は、私の会社と業種がほぼ同じでした。父の会社は人手不足だったので、私は高卒組の同僚たちに父の会社への転勤をすすめていました。父も、「素晴らしい人材ばかりで助かるよ」と喜んでいました。

 

それを聞いて私もうれしい限りです。「うちの会社の前社長は、学歴じゃなく、やる気と熱意、人柄を見て雇用していたのよ。だから前社長に雇われた社員は皆、努力家で優秀。仕事もできるの!」

 

 

事件勃発⇒リストラ宣言

そうこうするうちに数カ月が経過。例の学歴主義の高飛車部長による事件が勃発したのです。

 

日に日に社員が少なくなっていく会社で、何本もかかってくる電話の応対に四苦八苦していたある日。いつもは見て見ぬふりの新部長が、何の気まぐれか電話に出たのはよかったのですが……。

 

「はあ? 来週のプロジェクト? 話がわかりにくいわね、あなた最終学歴は? 高卒? こんな社員がいる会社は大したことがないわ。うちとの取引は今後なしで結構です」

 

なんと、電話口で取引先の担当者にこんな暴言を吐いたのです……。近くのデスクで別の電話に出ていた私はビックリ仰天。慌てて電話を切り、「なんてことを! 取引先との信頼関係が壊れたらどうするんですか? そもそも社会人としてあんな応対あり得ません!」と駆けつけると……。

 

「何あんた、上司の私にそんなことを言って許されるでも? これはもう解雇ね。社長も承諾するに決まっているから、荷物をまとめておきなさい」と、突然リストラ宣言されてしまったのです。

 

できれば弁護士に相談して、訴えたい……。でもそんなことをしたら内情が外部に知れ渡り、前社長が大事にしていた会社の評判が下がって倒産しちゃうかも……。そんな気持ちの狭間で揺れ動いていました。

 

逆襲スタート!

その日の夜、私は父に解雇宣言されたことを相談しました。その結果、ある計画が浮かび上がってきたのです。この計画通りになれば、前社長の会社も守れそう……。それから私は解雇を受け入れ、すぐに父の会社に再就職し、今まで以上に気合いを入れて仕事していました。

 

数週間後……。今や元の勤め先となった前会社の新社長が、父の会社まで押しかけてきたのです。なんとあの部長も一緒。事務所で私を見つけると、その場で土下座し始めました。

 

「お願い、戻ってきてくれませんか。あなたがうちの大口取引をいくつも担当しているなんて、私も社長も知らなくて……。取引先から次々と、あなたがいないなら契約解除って言われているの……」

 

「しかも、他の社員たちがそろって退職願を出してきたんだ……。これじゃ会社が回らない!」

 

そうなんです。実は、前職でお世話になっていた取引先の担当者の方から、「新しいお勤め先の会社とお取引させてください」と次々連絡が来ているのです。さらに、退職願を出したという同僚たちも全員こちらの会社に再就職する予定。計画通り、2人を窮地に追い込むことに成功したのです。

 

泣き崩れる彼らを前に、父が言いました。「君たち、このままでは会社を存続させるなんて無理だろう? ここは1つ、俺に会社を任せてはもらえないか? 娘が世話になった前社長の恩は忘れない。俺が社員ごとしっかり引き受けて、経営を立て直すよ」

 

自分たちに会社経営の手腕も周囲からの信頼もないと悟った2人は、泣く泣くうなずいたのでした。

 

 

学歴主義者たちの末路

その後、父は弁護士を立て、正式に会社を譲り受ける手続きをしました。あのとき私たちが考えた作戦とは、学歴主義で人を見下す2人を経営陣から追い出し、父が社長となって会社を守っていくという計画。実は、こちらの会社に転職してきた人たちから数々の嫌がらせの証拠も集められたので、見事に成功したというわけです。

 

高学歴でも人としてダメダメだった2人は、今や無職となり、就職活動に明け暮れているようです。

 

私はというと……。いろいろありましたが、父が社長となった元の会社に戻り、満場一致で本部長に任命されました。取引先の方々にも引き続きよくしていただき、一緒にお仕事をさせてもらえています。

 

亡くなった前社長のためにも、父と力を合わせ、頑張ってこの会社をもり立てていきたいと思います。

 

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学歴はたしかにその人の努力の一部です。しかし、それだけで人を判断するのは無意味ですよね。おまけに、学歴を理由に他者を見下すなんてもってのほか。そのことがよくわかるエピソードですね。

 

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