驚愕の診断結果…
そのまま、医師は息子の脚をそろえました。そこで告げられたのは、息子の脚の長さに左右差があること。それはたった数mmの差でした。
息子は脚を元気に動かしましたし、脚を触ったときに泣くこともなかったのでまったく気が付かず、医師からの指摘にはとても驚きました。すぐに整形外科を紹介してもらったのですが、初診の予約が取れたのはなんと1カ月後。整形外科に行くまでの1カ月は、息子の脚をそろえて見比べながら、「将来歩行に問題が出たらどうしよう……」と不安になる毎日でした。
待ちに待った整形外科の診察日。レントゲンで骨には異常がないことを確認してもらいました。整形外科の医師からは「成長とともに左右差はなくなるでしょう」「心配ならば療育病院に行きましょう」と言われました。
不安がつもりにつもっていた私は、すぐさま療育病院の予約を取りました。再びレントゲンを撮ってもらい、現段階では特に問題ないことを確認。それからは療育病院で経過観察のため、3カ月に1回レントゲンを撮ることになりました。
その後――。
息子が歩き始めたのは生後10カ月ごろ。歩いているときに不安定さが出てくるかもしれないと気が気ではありませんでしたが、まったくそのような症状はありませんでした。そして1歳を過ぎたころからは、元気に外を走り回るようになりました。
今度のレントゲン結果次第では、療育通いもなくなりそうです。現在は問題ないけれど、いつどんな症状がこれから先に出てくるのかわかりません。しっかり子どもの様子を観察することが大切だと学んだ出来事でした。
イラスト/きりぷち
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:朝野菊芭
1歳の男児を育てる週4深夜パート勤務の母。元保育士。趣味は音楽鑑賞とアニメ鑑賞。万年ダイエッター。