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「親のスネかじりは出て行け!」私を実家から追い出した妹夫婦→お望み通り出て行った結果、妹の末路は…!?

仕事が完全リモートワークになったことをきっかけに、5年前に実家に戻った私。両親と穏やかな毎日を過ごしていました。しかし、私が実家に戻ったことを知った妹は私に、大人としてのプライドがないのかと難癖をつけてきたのです……。

私が実家に戻ってから5年経ったある日、結婚して家を出て行った妹から連絡が。「30歳を過ぎても未だに独身なお姉ちゃんは、売れ残りだね」「リモートワークなんて言い訳で、本当は会社を辞めて実家に帰ったんでしょ?」と的外れな推測を言い出したのです……。

 

妹の狙いは…

「いい歳こいて親のスネをかじり続けるなんて、寄生虫じゃない」「お父さんが高収入で実家が裕福だからって、親に甘えるのもいい加減にしなよ」と、ひどい言葉を投げつけてくる妹。

 

「寄生虫なんかじゃない」と言うと、「じゃあとっとと実家から出て行って、証明してよ!」と電話を一方的に切られてしまいました。

 

1時間後、私の落ち込みようを見た母が「何かあったの?」と声をかけてきました。妹に寄生虫呼ばわりされたことを話すと、「あの子がそんなことを……」と眉をひそめた母。そして、「私が上手に断れなかったせいで、ごめんね……」と私に謝ってきたのです……。

 

 

 

話を聞くと、母は妹家族から同居の打診をされていたそう。しかし、母は私がいること、空き部屋がないことを理由に断り続けていたらしいのです。

 

妹は母に「独身の実家暮らしと、旦那と孫がいる実家暮らしは別物」とまで言っていたそう。独身の私の実家暮らしは親不孝で、妹家族の実家暮らしは親孝行なのだとか。

 

母によると、妹家族は経済的にピンチの様子。妹は妊娠を機に仕事を辞めて専業主婦になっています。私の義弟である妹の旦那さんの会社は経済的危機にあり、「今辞めてくれたら退職金をそれなりに出す」という通達があったそう。そして、義弟は次の仕事も決めずに自主退職を決めてしまったと言うのです。

 

状況には同情しますが、無関係な私を寄生虫呼ばわりして追い出すのはあまりに身勝手に感じてしまいました。

 

そして妹夫婦が冷静になって今後の事をしっかり話し合うのが良いだろうと考え、母と私はしばらく妹と連絡を取るのはやめておこうと話しました。

 

暴挙に出た妹

1週間後――。

 

「あれだけ言ったのにまだ実家を出て行かないって、どういうことよ!」とキレ気味の妹から出先の私に連絡が。

 

「お父さんもお母さんも無職の寄生虫なんか、本当は追い出したいはずなの!」「みんなが気持ちよく暮らすためには、お姉ちゃんが出て行かないと!」

 

そう言われ、私は「実家にいようがどうしようが、私の自由でしょう」と反論しました……。

 

「お姉ちゃんが実家に居座ってるって聞いたから、今日は私も実家に戻って来たの!」と妹。そして、「お姉ちゃんの荷物は全部外に出しておいたからね!」ととんでもないことを言い出したのです。

 

「午後からは雨だから、早く回収しないと荷物全部びしょ濡れになっちゃうよ~」

 

両親は買い物に出かけると言っていました。大方、妹は実家が留守になった時を見計らって合鍵で入ったのでしょう。

 

「スネかじりの寄生虫はとっとと出て行けw」

「今日から私たち夫婦が実家で両親と暮らすんだから」

「わかった、頑張ってね」

「アンタがねw」

 

「無職のくせに昼間っから遊び歩いているなんて……」「お父さんとお母さんも寄生虫が消えて大喜びね!」と言う妹。「かわいい妹夫婦と孫と暮らせて、うれしいに決まっているわ!」と断言する妹に、私はため息をつくほかありませんでした。

 

妹の末路は…

「頑張らなきゃいけないのは、あなたたちの方でしょう」と私が言うと、「まぁ子育ても大変だけど?そこはお母さんにも協力してもらうし!」と見当違いな返事をした妹。

 

どうやら本当に実家の状況を何も知らないようなので、教えてあげることにしました。

 

「実家のローン、毎月20万ずつしっかり払い続けてね」

 

「何よそれ!実家のローンってどういうこと!?」と妹。土地自体は祖父の遺産なのですが、家自体は10年前に建てたばかり。妹は祖父の遺産で一括キャッシュで建てたと思い込んでいたようです。

 

「でもでも、お父さんは高給取りだし、私たちが払う必要ないじゃない!」と妹。本当に何も知らずに思い込みで突っ走っていたようです……。昔から変わりません。

 

「お父さん、働いていた会社を辞めたの」「一度きりの人生を楽しみたいって言って、今は小さなカフェを経営しているのよ」「お父さんの夢を応援したくて、私は仕事が完全リモートになった時に実家に戻って、ローン返済をすることにしたの」

 

妹は完全に初耳だったようで、言葉をなくしていました。結婚してから実家によりつかず、話し合いの機会を設けようとしても逃げ回っていたばかりだったので、不思議ではありません。

 

「私を追い出すのは構わないけど、代わりに実家のローンを払ってね」「それが嫌なら、雨が降る前に私の荷物を元の部屋に戻しておきなさい」と言って、私は電話を切りました。どうするかは妹次第です。

 

 

その後――。

 

戻ってきた両親に見つかった妹は、こってりしぼられたそう。「二度と実家に帰って来るな」と絶縁宣言まで突き付けられた妹は、私に「なんとかしてよ」と泣きついてきました。

 

妹曰く、「うちの実家は経済的にゆとりがあるから会社を辞めても大丈夫」という妹の言葉を信じて自主退職を決めた義弟は、妹に激怒しているのだそう。さらに、義弟の退職金はすでに家族旅行で使い切ってしまったと言います。義弟はその後なんとか新たな職を見つけ、妹もパートを始めたそうですが、夫婦仲はすでに最悪になってしまったよう……。呆れて言葉も出ませんでしたが、妹が今回のことをしっかり反省して、今後同じ過ちをしないよう祈るばかりです。

 

結局私は今まで通りローンを支払いながら、両親と同居を続けることになりました。父のカフェも少しずつ客足が伸びており、ついに黒字経営へ。母も父とともに店に立ち、2人でがんばっています。それから最近私にはいい人ができて、彼と結婚の話も出てきました。いずれは私も実家を出る日が来ると思いますが、できるだけ両親を支えて暮らしていけたらと思っています。

 

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