もう限界かもしれない…
自分なりに気をつけていたにもかかわらず、娘が生後7カ月になるまでに4回も乳腺炎を経験した私。毎回、高熱と悪寒、胸の激痛、嘔吐で本当にしんどい思いをしたため、母乳で育てることをつらく感じていました。
そのとき、同じように乳腺炎で悩んでいた友人から、近くの助産院に通って症状が良くなったとすすめられ、私も断乳について相談したいと思い、受診してみることに。
もっと早く相談すればよかった
「今までで4回も! お母さん、よく頑張ったねー!」。
初めて訪れたときに助産師さんがかけてくれたこのひと言で、私は心が救われた気がしました。
その助産師さんは50代くらいのベテランの方。ご自身も一児の母であり、母乳に限らず育児のことや、子どもの成長と発達についても親身に相談に乗ってくれました。
「もっと早く来ればよかった!」と私は心の底から悔やみました。
いつでもやめていいんだ!
一番悩んでいた母乳育児について相談すると、「本当につらかったら、いつでもやめていいのよ! トラブルにならない方法を一緒に考えるからね」と言ってもらえたことで、「いつでもやめていいんだ!」と気持ちが軽くなったことを覚えています。
その言葉のおかげで私はもう少しだけ頑張ってみようと思い、そのあとも3回ほど乳腺炎になりかけましたが、事前に受診することでつらい思いをせずに済みました。最終的には「娘が1歳になるまで母乳育児を続ける」という私の目標を達成して、本当にうれしかったのを覚えています。
乳腺炎は体のしんどさだけでなく、精神的にもつらかったように思います。そんなときに私を肯定してくれた助産師さんの言葉に、本当に心が救われました。自費診療なので、それなりにお金はかかりましたが、私の体と気持ちを尊重して「行っておいで」と言ってくれた夫や、全力で支えてくれた助産師さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:下川美悠/女性・主婦。2022年に不妊治療の末に長女を出産。理学療法士として病院勤務。現在は育休中で日々ワンオペ育児に奮闘中。長女の妊娠中や出産後のつらかったことや楽しかったことなど自身の体験を執筆している。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています