ところが、ママ友たちの意見が息子の耳に入ると、息子が落ち込むようになってしまったのです……。
「答えたくない」と落ち込む息子
息子が選んだランドセルの色は「ゴールド」。ランドセル購入後は、よくランドセルの色を聞かれました。初めてママ友に聞かれたとき、息子はうれしそうに答えましたが、ママ友から「不思議な色にしたね」と言われ、また別のママ友からは「ランドセル、買い直すことになるかもねー」と言われたことも……。
ママ友は、色が珍しいため悪目立ちしてしまうことが心配なようです。そのようなことが続いたある日、親戚から色を聞かれた息子は「答えたくない。だってあまり良い色じゃないんでしょ?」と言ったのです。私は、息子が選んだ色は素敵な色だということを伝えましたが、息子は前向きになれないようでした。
息子に笑顔が戻ったきっかけは…
あるとき幼稚園にお迎えに行くと、クラスの子たちが息子にランドセルの色を聞いているところでした。そして息子は小さい声で答えていました。すると、友だちはみんな「カッコイイ!」「いいなー! ぼくもその色が良かったなー」と、とてもうれしい反応。
息子は、だんだんと笑顔になっていきました。このことをきっかけに、自分が選んだ色に自信を持つことができたようです。
自分が選んだランドセルの色に自信が持てず、落ち込んでいた息子を救ってくれたのは友だち。子どもたちの純粋な言葉は、息子にもまっすぐに伝わったようでした。人の好みを尊重した声かけは、個性を認めることに繋がる大切なことだと、子どもたちから学ばせてもらった出来事でした。
著者:海原えめ/40代女性/6歳息子と1歳娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。(回答時期:2024年4月)