年のせいだと思っていたのに!?
ある日の夕食時、何となくテレビを眺めていると、とある病気についての特集をしていました。
番組内では、その病気の特徴として「疲れやすい」「寒がり」「食べていないのに体重が増える」「汗が出ない」「体温が低い」「眉毛の外側が薄い」などが挙げられていました。あれ? すべての症状が自分に当てはまる……。
その病苦は「橋本病(慢性甲状腺炎)」でした。橋本病とは、自分の免疫が甲状腺を攻撃してしまい、その機能が低下して上記のような症状を引き起こすそうです。
でも症状の一つひとつを取ってみると、どれも病気とは関係がないように思えました。このとき私は40歳で、症状はすべて年齢のせいだと思っていたのです。しかし「さすがに症状すべてが当てはまるのはおかしいかも!」と思い、後日私は甲状腺専門医の元を訪れました。
病院を受診した結果…
市内にある甲状腺の専門医がいる病院をネットで探し、とある病院に行き着きました。そこで「テレビを見ていて自分が橋本病なんじゃないかと思い来院した」と伝え、医師の診察を受けました。
このときの自覚症状として、たまに体が鉛のようにだるくて布団から起き上がれないことがありました。医師と話をしている中でそのことが決め手となり、血液検査で甲状腺ホルモンの数値を調べてもらうことになりました。
その結果、やはり私が橋本病であることが判明。「チラージン」というホルモン剤の薬を飲み、甲状腺ホルモンを補う治療が始まりました。
薬でこれまでの症状が激変!
チラージンを飲むようになってからは、自分の体が良いほうへ変化していくのを実感しました。
まずは起き上がれないほどのだるさが一切なくなり、何となく動きが軽やかに! これはすぐに改善したので「薬でこんなに違うんだ! 」と驚きました。
それから平熱が35度台だった私の体温が、36度後半まで上昇しました。私の低体温は橋本病のせいだったようです。気のせいか風邪も引きにくくなったような気がします。
また、長年私は生理不順で、生理の間隔が2カ月ほど空くことがよくあったのですが、チラージンを飲み始めてからはおよそ28日周期で規則的に来るようになりました。
まさか生理不順まで橋本病が関係していたとは……!
まとめ
私が感じた橋本病による不調は、40代、50代の女性ならきっと1度は感じたことがあるようなものだと思います。それを私は「年齢のせいだ」「疲れているからだ」と思い込み、テレビ番組を見るまで病気のせいだとまったく思いませんでした。薬を飲んで以降、私の体調は上向きです。これからも自分のために治療を続けていきます。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:中川 あかし
出産後、訪問ヘルパーとして働いていたが、子どもの病気のため退職。趣味はお菓子作りとパン作り。