記事サムネイル画像

「要精密検査」38歳、初めての乳がん検診の結果に血の気が引いた…マンモに写った影は

健康診断のタイミングを逃し続けて2年半。初めて受けた乳がん検診で「要精密検査」の通知を受け取った瞬間から、私の心は不安で動揺し始めました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師沢岻美奈子先生
女性医療クリニック院長

乳がん検診を含め、女性特有の検診をワンストップでできる神戸の婦人科クリニック「沢岻美奈子女性クリニック」院長。市検診や企業検診含め、年間約3000件の検診をおこなっている。乳がんサバイバーも多い更年期世代の患者さんとのやりとりを通じて日常の診察で感じ考えることや、女性のヘルスケア専門医目線での医療情報をInstagramに毎週投稿し、podcastでも「女性と更年期の話」で発信している。
新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

 

初めての乳がん検診

前職を退職したのは、健康診断が予定されていた月の1カ月前でした。その後、今の職場に就いたものの、すでに健康診断は終わっていて、今回ようやく約2年半ぶりに健康診断を受けることになりました。

 

今の職場では「マンモグラフィー(2方向)」の検査もオプションで選べると聞き、市区町村からの乳がん検診の案内が届くのは40歳以上からという事情もあり、当時38歳だった私は、今回初めて乳がん検診も受けてみることにしました。

 

結果はまさかの

久しぶりの健康診断ということもあり多少の不安はありましたが、特に気になる症状もなかったため、検査も気楽に受け、その2週間後、結果が届いた封筒も深く考えずに開けました。そこに書かれていたのは「E:要精密検査」の文字。マンモグラフィーで影が写ったとの記載を読み、一瞬で血の気が引いたのを覚えています。

 

「マンモグラフィーで再検査になっても、必ずしも乳がんというわけではない」という情報は頭にありましたが、それでも「自分はがんなのでは」という思いがぐるぐると頭を支配し、半ばパニック状態で、再検査の予約を最短日程で取りました。2週間後に超音波検査を受けることになりました。

 

その間に、私は39歳の誕生日を迎えました。夫が、以前から私が欲しいと思っていた少し高価なウイスキーをサプライズで贈ってくれ、それを2人で味わいながら、ささやかに誕生日を祝いました。すっかり酔って眠ってしまった夫を見ながら「来年も、こうして自宅で誕生日を迎えられるのだろうか」と考えると、自然と涙があふれてきました。

 

不安をひとりで抱えるのはつらかったですが、再検査を受けて結果が出るまでは何も断定できないと思い、夫や家族、友人には話さずにいました。ただ、検査当日は勤務調整が必要だったため、上司にだけ状況を説明しました。上司が「それは心配ですね」と親身に耳を傾けてくださり、快く時間を確保してくれたことに心から感謝しています。

 

 

再検査、そして

再検査当日、病院には思った以上に多くの女性たちが超音波検査を待っていて、少し驚きました。待合室では緊張で心臓が飛び出しそうだったので、普段はあまり触らないスマホゲームを開き、なんとか気を紛らわせようと必死でした。

 

検査後、医師の所見を聞いたところ「水がたまっていた嚢胞(のうほう)」ということで、良性のものだとわかり、力が抜けるほどほっとしました。

 

まずは心配してくださった上司に連絡し、その後帰宅してから夫に結果を報告しました。夫は「そんなことになっていたなんて」と驚くと同時に「病気のリスクは案外すぐそばにある」と実感したようで、「一緒にジムに行こう」と誘ってくれるようになりました。

 

まとめ

生きた心地がしなかった再検査までの2週間を経て思うことは、「こんな不安な気持ちには、できるならあまりなりたくない」ということです。後回しにしていた健康習慣にも目を向けるようになり、「このままの生活習慣でいいのだろうか」と自分から考えるようになりました。これからは日々の小さな選択を健康につながる行動を意識して変えていきたいと思います。

 

【沢岻先生からのアドバイス】

今回のケースでは、初めての乳がん検診で「要精密検査」となり、不安な期間を過ごされましたね。結果は良性の嚢胞でしたが、この経験を無駄にしないための重要なポイントを解説します。

 

マンモグラフィー(2方向)の役割

「マンモグラフィー(2方向)」とは、乳房を上下・斜めの2方向からX線撮影する標準的な方法です。これは、乳腺が重なって病変が見えにくくなることを防ぎ、乳房全体をくまなくチェックし、診断精度を高めるために必須とされています。

 

「要精密検査」の影の正体:乳腺嚢胞

今回指摘された「影」の正体は、多くの場合は良性の乳腺嚢胞でした。これは乳腺内に分泌液や水がたまった袋状のもので、乳房にできる良性のしこりとしては最も多く、治療の必要がないことがほとんどです。マンモグラフィーではしこりのように写ることがありますが、超音波検査で内部が液体であると確認されれば良性と診断されます。

 

「要精密検査」=「乳がん」ではありませんが、必ず精密検査を受けて結果を確定させて

 

乳がん検診は、40歳を過ぎると自治体から案内が届く定期的な受診が推奨されています。検診で「異常なし」でも、セルフチェックを継続し、少しでも不安があれば年齢に関わらず医療機関を受診してください。早期発見こそが、自身と家族を守る最善の行動です。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害持ちの夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている

イラスト/おみき

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    暮らしの新着記事

  • PICKUP