正直なところ、義母との仲は良くありません。しかし夫の遺品整理、四十九日の法要もまだ済んでいないので、しばらくは同居をしようと思っています。
義母には気をつかいますが、それより気になるのは義妹のこと。今まで寄りつかなかったのに、ちょくちょく帰ってきては夫の遺品を持って帰ります。お金になりそうなものを夫の部屋から見つけて、サイトで売っているのでは……と疑っているのですが。
しかも彼女が来ると、お寿司の出前をお願いされます。実家にきては、ワガママに振る舞う義妹。私に出ていってほしいようで、「夫もいないんだから、家を出ていいんだよ」と来る度に言われます。
金目当ての同居を疑われ…
義妹からの風当たりは、日に日に強くなっていきました。どうやら私が義母の財産をねらっていると思っているようです。
少しでも新しいものを持っていれば、「夫の遺産がたくさん入るんでしょう」とうらやましがられ……。夫からもらった最後のプレゼントであるブランドバックに対しても、難癖つける始末。夫の死後、いい生活をしているのは義母に援助してもらっているから、そう義妹は思っているようです。
挙げ句、義母と同居したのも財産狙いなのではと言い出して……。私は義母のお金を一銭も使っておらず、同居も夫との約束を守っているだけなのです。しかし、いくら説明しても信じてくれません。
そしてとうとう、彼女は実力行使に出ました。ある日、私の荷物がすべて玄関にまとめられていたのです。
「財産目当てで転がり込んできた義姉は邪魔!」
「他人はさっさと出てけ」
義母は旅行で留守。その間に出ていけということらしいです。
「別にいいけど」
「本気で言っている?」
彼女はこれからは実母(私にとっては義母ですが)と同居し、家賃を節約。給料を推し活につぎ込むのだそうです。
義母との同居の真相は…
夫と約束はしましたが、ここまできたらもう出て行ってもいいのでは?と思いました。夫よ、ごめん!でもラッキー?
そして、私が家を出た数日後。義妹は慌てて連絡をしてきました。どうやら義母から私を連れ戻すように言われたらしいのです。それもそのはず。夫の死後、義母を養っていたのは私なのですから……。
同居を始めたきっかけは、義母の浪費癖でした。義父の遺産はすぐに使い果たし、私たちは以前から月10万円を仕送りをしていたのです。しかし、それでも足りないと言われることがあり……。
義母の様子を見張るためにも、夫と相談して義母と同居することにしました。ですが、夫は帰らぬ人に。そこで私はもう少し義母の様子を見ようと、遺品整理をしながら過ごしていたというわけです。
事の真相を知った義妹は私に謝罪してくれました。しかしこれは、彼女の戦略です。私に再び義母の面倒をみさせようという魂胆が丸見え。家を出た以上、もう戻りません。
いつか夫と再会したら…
じつは今朝、姻族関係終了届を出してきました。私が義家族を法的に扶養する義務はなくなったのです。義妹には連絡してこないように告げ、私は連絡先をブロック。それ以来、2人がどうなったのか私は知りません。
それから私は、以前に夫と住んでいた街へ引っ越しました。
夫が隣にいないことにはまだ慣れませんが、何とか前進する努力をしています。これからどう生きようかと考え中ですが、いつか胸を張って夫に会えるよう、いろいろなことに挑戦していこうと思います!
◇ ◇ ◇
お金がからむと、その人の本性が現れたりしますよね。欲深い義妹とは早く縁が切れて良かったのかもしれません。辛いこともありましたが、これからの人生を楽しんでほしいですね。