高卒の私と大卒の彼
私と彼は、共通の知人を介して出会いました。彼は話がおもしろい人で、ずっと一緒にいたいと思える人でした。私は大学を中退していたので、学歴上は高卒。大卒の彼とは釣り合わないと考えていました。でも、彼も彼の両親も学歴のことはさほど気にしていないようでした。
そのため、私もすっかり安心していたのです。彼の家族や親戚は高学歴な人が多く、私はせめて礼儀作法だけはきちんとマスターして彼に恥をかかせないように努力しました。初めての顔合わせのときにも、とても親しげに話しかけてもらって友好な関係が築いていけると思っていたのです。
態度の変化は突然に
ある日、彼のいとこに大学時代の専攻を聞かれ、言葉に詰まった私。しかし、隠す必要はないと思い、高卒であることを話しました。そのことは、彼の親戚にすぐに知れ渡りました。
その後、親戚のあからさまな態度の変化にショックを受けることに……。先ほどまでは親しげに話しかけてくれたのに、どこかよそよそしくなってしまい目も合わせてもらえません。彼にそのことを話しても、「気にすることはない」と言うばかりです。でも、気にしないようにすることなんて無理でした。
それからというもの、私に聞こえるようにわざと陰口をたたく人もいます。中には「子どもの学力に影響するんじゃないの? 大丈夫?」と、面と向かって言われたことも。そのたびに私は、愛想笑いでその場をしのぎました。
自分が惨めに…
そんなに学歴は大事なのか……という思いと、大学を辞めたというだけなのに、なんだか自分がすごく惨めに思えてなりませんでした。でも、彼らに物申すこともできず、結局は我慢するしかありませんでした。
親戚から嫌みを言われて困っていても、彼がフォローしてくれなかったことも傷ついた理由です。たとえ親戚中が私を冷たい目で見ても、彼がかばってくれたら違ったはず……。そう思うと悲しかったです。
まとめ
学歴の差というのは、たとえ本人たちは気にしなくても周囲のほうが意外と敏感なのだと知りました。また、パートナーと学歴についての考え方をきちんと話し合っておくことも大切だと痛感した出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
文/中村悠紀子
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