里帰り中の実母
初めての出産と育児で不安だった私は、迷った結果、里帰り出産を希望しました。快く……とまでは言えませんが、里帰り出産することを認めてくれた実母。普段は口うるさい実母も、妊娠はよろこんでいて、さすがに妊娠中や産後はやさしくしてくれるのかと思っていました。
しかし、現実はそんなに甘くはなかったのです……。
里帰りしてからは毎日のように「私の予定が崩れて迷惑」、「ルーティーンがあるのに……」などとネチネチ言われ続けることに。
唯一良かったことは、無事に長女を出産できたこと。しかし、産院から帰ってすぐに、「里帰りで実家のスペースを貸しているんだから、私からの出産祝いはなくていいわよね」、「親戚への内祝いは何にするの? さっさとやりなさいよ」など、母のマシンガントークは炸裂します。そのため、なかなか体が休まりませんでした。
実家から夫の待つ家に帰るときにも、「二度と来るな」というようなことを実母から言われました。口には出しませんでしたが、私も「二度と帰ってくるもんか」と思っていました……。
ただ、さすがの母も、孫はかわいいようで、ときどき連絡してくるようになりました。しかし、余計なひと言やチクチク言葉が多いので、なかなか私はわが子を実母に会わせる気にはなれず、めったに帰省することはありませんでした。
長女の出産時は心身ともに疲れ果ててしまったので、2人目のときは里帰りしないことに。夫が育児休暇をとってくれたこともあり、夫婦2人で支え合いながら自宅で赤ちゃんをお世話しました。
上の子をみながらということもあり、体のほうは大変でしたが、気持ちは落ち着いていた私。実母であっても適切な距離が必要なのだと今は実感しています。ときどき電話口で孫に会わせろと怒る母ですが、聞き入れる気はありません。実母には一度わが身を振り返ってもらいたいなと願うばかりです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:佐藤恵/女性・主婦。反抗期4歳年中とイヤイヤ期の2歳の姉妹を子育て中の専業主婦。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています