蒸籠(せいろ)ってどんな道具?
木や竹を編んで作る蒸籠は、蒸し料理用の調理道具。
同じ使い方ができる中華蒸籠、和蒸籠とありますが、中華蒸籠の方が比較的購入しやすい値段設定です。
初めて使ってみる場合には、杉や竹製がお手頃価格でオススメ。
杉の蒸籠は、木のいい香りが蒸気と一緒に立ち上るので、使っていて心地いいですよ。
香りが気になる方は、竹製が向いています。
サイズの使い分けは?
10cmから30cm超まで様々な大きさがあり、作るお料理や家族の人数によって使い分けられます。
筆者が使っているのは、比較的一般的な15cm、18cm、24cmです。
15cmは、中華まん1個や焼売ひとり分、18cmは魚の酒蒸しと温野菜の同時調理にちょうど良い大きさで、どちらも1人用サイズ。24cmは、少し大きめで2〜3人向けです。
どれも2段、3段と重ねて調理ができるので、小さいサイズの2段重ねが使いやすいと思います。
簡単ルール、しっかり乾かす!
食後は、洗剤を使わずにタワシで汚れを落として水で良くすすいだら、しっかり乾かしましょう。
シンクや洗い桶の中で、長時間水に浸けておくと、カビの原因になるので避けてくださいね。
完全に乾燥したのを確認して、収納しましょう。
実際に使ってランチを作ってみよう
ワンプレートランチに倣って、豚しゃぶとうどんのワン蒸籠ランチを作ります。
といっても材料を全部蒸籠に入れて蒸すだけ。
ボリュームタップリのご飯が短時間で簡単に作れるので、忙しい毎日のランチや、夜ご飯にもピッタリですね。
「豚しゃぶとうどんのワン蒸籠ランチ」の作り方
材料(1人分)
・冷凍うどん…1袋
・豚肉の薄切り(しゃぶしゃぶ用)…4〜5枚
・白菜又はキャベツ…1〜2枚
・長ネギ…5cm程度
・お好みの野菜やきのこ…適量
※もやし、水菜、にんじん、ちんげん菜、大根、かぶなどなんでもOK
・卵…1個
・つけだれ(お好きなものを)…適量
作り方①野菜を切って、蒸籠に盛り付ける
固い野菜は薄めに、葉物やきのこは食べやすい大きさに切ります。
お肉は、白菜やキャベツに載せると、蒸籠が汚れにくいですよ。
冷凍うどん、良く洗った卵を殻ごと入れたら準備完了。
パンパンに野菜を詰めても蓋が閉まればOKです。
作り方②7分間蒸す
沸騰した鍋の上に蒸し板を置き、その上に蒸籠をのせて蒸しましょう。
手持ちの鍋と蒸籠の間に蒸し板を挟むと、直火が蒸籠に当たらず、鍋と蒸籠のサイズが合わなくても安心して使えます。蒸し板は、蒸籠のサイズに合わせてセットで売られていることが多いです。
蒸気が出ている状態を保つ火加減で、約7分間蒸したら完成です。
いつもの野菜がふっくらおいしい
蒸籠は調理後にそのままテーブルに出すと、おしゃれにアツアツが食べられて嬉しいですね。
蓋を開けると、蒸気と一緒にフワッと木の良い香り!お野菜もうどんもツヤツヤときれいに蒸し上がっています。
殻ごと入れた卵は、黄身の中心が少しトロッとした半熟状態。固めや、柔らかめは、お好みで蒸し時間を調整してください。
ごまだれやめんつゆなど、お好きなものでいただきましょう。
シャキシャキのもやしや、甘さが増したキャベツなど、蒸したお野菜はいつもより甘くて食べやすく、モリモリお野菜があっという間になくなります。
食べ盛りの子どもには、お肉の量を増やしたり、ソーセージ(分量外)や鶏肉(分量外)をプラスするとボリュームアップになりますよ。お肉に火が通るように、蒸し時間を少し長めに調整しましょう。
野菜もお肉も蒸籠ひとつで簡単調理
つい不足しがちなお野菜は、短時間でできる蒸籠蒸しが簡単!意外と手軽に使える蒸籠の魅力、伝わっていたら嬉しいです。