一緒に布団に入ってくれない夫
待ちに待った新婚生活が始まったころ。私は仕事から帰宅してヘトヘトになりながらも、夫と2人で夕食を食べるのが楽しみで、面倒に思いながらも夕飯を作るのすら楽しく感じていました。私の理想の結婚生活は、食事のときもお風呂も寝るときもずっと一緒。そんな甘い新婚生活を夢見ていたのです。
ところが、一緒に生活し始めて1週間が経っても、夫は一度も一緒に寝ようとしてくれません。お風呂を済ませてお茶を飲みながら一緒にテレビを観て、歯磨きまで一緒にしても、夫は「先に寝てて」と言うのです。
私はさみしく感じながらも「仕事でもしてるのかな?」と考え、いつもひとりで布団に入っていました。
夜中に隣の部屋から大きな物音が!
結婚して半月が経ったころ。この日はとても寒く、私はお風呂から上がってすぐに布団に入りました。もちろん、夫に寝る様子はありません。まだ21時ごろだったので、私は布団には入ったものの寝つけずにいました。
それから1時間が経ったころ、寝室の隣にある夫の部屋から「ガタンッ!」と大きな物音が。ただごとではない音の大きさにびっくりした私は、布団を飛び出して夫の部屋へ向かいました。
倒れていないか? けがをしているのではないか?など、いろいろなことを想像しながら、私は急いで部屋の扉を開けて、夫に「大丈夫!?」と声をかけました。
夫がコッソリしていたこととは?
すると、夫は汗を流しながら筋トレをしていたのです! まさかの光景にびっくりしてしまいました。少し考えてから「もしかして……毎日一緒に寝られないのは筋トレのため!?」と聞くと、夫はあっさりと「そうだよ」と答えます。
夫いわく、新婚なのに筋トレのせいで2人の時間が少なくなるのは申し訳ないと考え、いつも私が寝たあとに趣味の筋トレを自分の部屋でおこなっていたそう。そして、大きな物音の原因はランジという筋トレをしているときに、自分の汗で滑って床に転んでしまったとのこと。
私にとって拍子抜けの出来事でしたが、一緒に布団に入れなかったのは、2人の時間を大切にしたいという夫なりの配慮だと知れたのはよかったです。
この日を境に、お風呂前にお互いの自由時間(夫は筋トレの時間)をとるようにして、一緒に就寝できるようになりました。結婚して一緒に暮らし始めたばかりだと、お互いに知らないことだらけです。少しずつお互いのことを知っていき、私たちらしい生活ができたらいいなと思っています。
著者/なかまる あゆみ
作画/ちゃこ
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