レオタード着用のルール
私が通っていた教室では、レッスンを受ける際はレオタードの着用がルールでした。いわゆるハイレグのような形をしているため、中につける下着は専用のものをはかなければ、レオタードのすき間から見えてしまうこともしばしば。
加えて、専用の下着の素材はガーゼより薄くペラペラで、ナプキンはおろか、おりものシートすらもつけられないほどでした。
当時の私はタンポンを使用したことがなく、生理中は必ずナプキンを使用。そのため、生理中はレッスンをお休みするようにしていました。一度、同年代の友だちのレオタードに、漏れ出した経血が染みているのを目撃してしまい、「自分も同じことをしてしまうかも」と怖くなったことも、レッスンを休もうと決めていた理由の1つです。
大きな発表会のために練習する日々
そんなとき、通っていた教室が10周年を迎えるにあたって、大規模な発表会を開催することに。その発表会に向けて練習の回数を増やすと連絡があり、通常であれば月曜日の放課後1時間だけだったのが、土日も含めて週に3回以上、レッスン時間も3時間に延長すると言われました。
次の日が休みのときは、夜の10時まで練習することも。子どもながらに疲れが溜まっていたせいか、レッスンが休みだったある日、予定日でないのに生理がきてしまったのです。
お姉さんからのアドバイス
タイミングが悪く、次の日はレッスンな上、発表会前のため休むことができません。当時の私は、生理になると防水加工がされた、おしりをすっぽりと覆う下着を着用しており、レオタードの中に着てみると、おしりや股関節のすき間から下着がはみ出てしまいます。
母にも相談して、レオタードの中に下着を入れ込むといった工夫をしましたが、シルエットが不格好……。そこで、友だちのお姉さんに生理中はどうしているのかを相談してみることに。するとお姉さんは、レオタードに被るくらいの大きなTシャツを着る方法を教えてくれました。
レオタードを着用した上から、防寒対策としてパーカーを着ている人もいたため、Tシャツも禁止ではないとのこと。そして、休憩のたびにお手洗いに行き、ナプキンを替える大切さも教わりました。
お姉さんのアドバイス通り、長めの丈のTシャツを着ることで、生理中でも下着を気にせずに体を動かせるようになりました。また、生理中特有の体のダルさがあったため、お姉さんと相談して事前に先生に伝えておくことに。
先生は、「無理しないように」と言ってくれて、トイレに行く回数を増やしてくれました。生理中でもレッスンを無理なく受けることができたので、相談にのってくれたお姉さんには、今でも感謝しています。
著者/石井せつ子
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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