仕事が忙しいママの、まさかの発言
役員の仕事は、定期的に行われるイベントの準備や経費の徴収作業、月1の園の掃除など。先生たちがメインで動いてくれますが、それでも役員は大忙しです。Aさんは年度初めの役員決めの際、「私は仕事で忙しいから役員は無理です」と、クラスの保護者全員の前ではっきりと宣言……。さらに、「Bさんは在宅で働いているから暇ですよね? Bさんがしたらいいと思います」と言ってきたのです。私を含め、他のママたちも戸惑っていると、名指しされたBさんが「お仕事、忙しいんですね。でも、人の忙しさを想像だけで勝手に決めつけないでくださいね」とニッコリ。それからBさんは、「1人だと役員の負担が大きいので、役員を数名決めて、仕事を分担しませんか?」と提案し、先生にかけあってくれました。Aさんは気まずいのか終始黙ったまま。結局、Bさんがクラス役員に立候補しました。私もBさんのはっきりとした立ち振る舞いに刺激を受け、サポート役として立候補することに。
Bさんの言うとおり、他人の忙しさを自分の想像で決めつけていいわけがありません。クラス役員は、子どもたちのために必要な役割。仕事や家庭の都合があることをお互いに理解したうえで、話をすることが大切だと感じた出来事です。
作画/yoichigo
著者:佐々木まいか
20歳で結婚・出産し、小学生の女の子2人を育てているママ。夫は単身赴任中でほぼワンオペの毎日だが、休日は子どもと一緒に遠出したり推し活をしたりと、女子3人で楽しい毎日を送っている。