まる子さんがお風呂に入ろうとしたところ、義母の腸を戻してほしいと夫がやってきました。もう服を脱いでいるから代わりにやってと頼むと「頼む」と言われ……。結局、もう一度服を着て任務を完了したまる子さんでしたが、夫になぜやらないのかと聞いても、うまくはぐらかされてしまいました。朝から晩まで腸詰めをし続ける日々で、仕事中に義母から呼ばれる声やスマホの呼び出し音が幻聴で聞こえてしまうほど、体が拒否反応を示しています。
できることはやって!
自分で書き出した1日のスケジュールとともに、ひとりでは大変だから家族に手伝ってほしいと伝えます。
欲しい言葉はそれではなくて……。
何もやらないうちから、即答しないでほしい……。
大して人に迷惑をかけていないと思っている行為でも、実は誰かのストレスになっていたりするのです……。
直腸脱のケアも、呼ばれるたびにやっていると、家事や食事のタイミングが難しくなってしまうので、時間を固定することにしました。やることを時間とともに書き出してみると、分刻みでかなりタイトなスケジュールだということがわかります。そこで、そのスケジュールを見せながら、夫や息子にも介護や家事の分担をお願いしたいと伝えますが、「無理じゃね?」とあっさり却下……。
分担といっても、直腸脱のケアをお願いしたいわけではなく、食事の配膳や片付けなど、そこまで時間がかからず特別なスキルも必要ないものをお願いしたいと思っているだけです。
今日や明日、劇的に変わると思っているわけでもなく、過度な期待をしているわけでもありません。ただ、見えないところで私がどんな動きをしているのか、現状をわかってほしかったのでした。
--------------
1日の流れを実際に紙に書き出してみると、家族も見えなかったところが見えてくるので、どれだけ忙しいのかを訴えやすくなりますね。分刻みで毎日休む暇もないまる子さんの状況を見て、家族は何を思ったのでしょうか……? 少しでいいから、何か目に見える変化があることを期待したいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!