生後2カ月のころでき始めた全身のシミ
シミができ始めたのは生後2カ月のころ。背中に虫刺されのような赤い発疹ができ、私はダニに刺されたのだと思い、そこまで重く見ていませんでした。
やがて赤い発疹が茶色のシミへ変わり、その跡が消えず、心配になって小児科を受診すると虫刺されとの診断。しかし布団を変えても発疹はでき、次第に頻度が増えていき全身がシミだらけになりました。
医師に言われたショックな言葉
全身のシミが増え続けるので再度病院で診てもらいましたが、虫刺されもしくは原因不明の発疹との診断。本当にただの発疹なのだろうかと、私は不安を抱えたまま役所でおこなわれる1歳半集団健診へ行きました。
そのとき医師から「お母さんがつねったりしてるんじゃないの?」と虐待を疑うような発言をされたのをよく覚えています。最後に、指定された大学病院を受診してとの指示で受診しましたが、診断結果はただの「ほくろ」でした。
やっと判明した病名は…
全身にシミが増え続ける不安と、虐待を疑われたショックで、詳しい検査ができる病院へ紹介してもらうことにしました。それが小児医療の最後の砦である「こども医療センター」です。診てもらうとすぐに「肥満細胞腫」との診断がつきました。
ほとんどの場合は症状がシミだけで終わり、心配はありませんとのことで本当にホッとしました。1年に1回の通院で経過観察をしてもらえることになり、現在も通院しています。
聞いたことのなかった「肥満細胞腫」という病気。一見ただのシミや虫刺されに見えますが、稀に命に関わるような症状が出ることもあるそうです。息子は幸い軽い症状で済み元気に育っていますが、診断がつくまでは気が気ではありませんでした。不安なことがあれば確定診断がつくまでは、粘り強く病院へ受診することが大切だと気付かされた出来事です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:鶴川 こだま
2017年・2019年生まれの息子と2020年・2023年生まれの娘を育てる4児の母。やんちゃな息子と甘えん坊な娘たちに翻弄されながら、にぎやかな毎日を送っている。