順調だった温泉旅行
コロナ禍における旅行キャンペーンを利用し、近場の温泉旅館へ宿泊することになったわが家。息子にとって初めての旅行ということもあり少し緊張していたのですが、無事に温泉宿に一泊することができました。
次の日、帰りに魚市場と大きな公園で遊んでから帰ることとなり、まずは魚市場に向かったのですが……。
事件と判断ミス
魚市場に着いてすぐに、息子が咳をし始めました。むせたのかな?と抱き寄せながら背中を撫でて1分ほど様子を見ていたのですが、咳はひどくなり、そして突然嘔吐してしまったのです。
私はとっさに自分の服で嘔吐を受け止め、少量だったのもあり、確認したところ周囲を汚すことはありませんでした。そして、急いで夫が息子を抱えて市場を飛び出しました。不安の中、息子の服を着替えさせ、私も服を着替えていると、息子からまさかの一言が放たれました。「おなかすいた! ハンバーガーたべたい!」と。
「え? 今吐いたばかりだよね?」と私はビックリ。食欲があり、また、あまりに息子が元気だったため、むせてしまって吐いただけだったのだと解釈し、ハンバーガーショップに行くことにしました。しかしこれが、大きな判断ミスでした。
悪夢再び!診断結果を聞いて後悔の嵐…
ハンバーガーショップのドライブスルーで希望のバーガーを手にすると、息子はつい先ほどの嘔吐が嘘のように車内でぱくぱくとチーズバーガーを食べました。
そして、よかったねと言いながら無事に昼食を終え、予定通り大きな公園に行こうと再び車を走らせた、5分後のことでした。息子が再び嘔吐したのです。今度は車内で……。2度目の嘔吐なので、おかしいと思った私たちは病院へ連れて行きました。
すると、診察の結果、息子は胃腸炎でした。私は一度目の嘔吐で胃腸炎を疑って病院に連れていかなかったことを後悔。
着替えが尽きてしまったため、汚してしまった服を脱がせて息子にはバスタオルを羽織らせました。結局、旅行は中断となり、私たちは急いで帰宅することに……。
「一度でも吐いたら、胃腸炎」。この日から、これがわが家の家訓となりました。もちろん実際には必ずしも胃腸炎とは限りませんが、吐いたときにはいつもより注意深く観察する必要があると学んだ出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:木下うめ子
2018年生まれの双子ママ。自閉症の双子のサポートに日々奮闘中。管理栄養士の資格を持っており、食べることが大好き。