感謝を忘れてしまった
お互いに料理をするのが好きな私たちは、「好きで料理をしているし、作ってもらうのは当たり前」といつしか思うようになり、相手にごはんを作ってもらっても、ちゃんとお礼を言わなくなっていました。
仕事をしながら片手間にかきこむように食べたり、味見をする前にタバスコなどの調味料をかけて食べたりと、お互い配慮に欠けていたと思います。夫から料理の感想がもらえなくてモヤッとしても、「私もちゃんと感想を言えてないしな」と、本音を飲み込む日々が続いていました。
ついに夫が不満を口にして…
そんなある日、夫が得意料理のオムレツを作ってくれたときのこと。私は夫が作るオムレツが大好きで、結婚前はとっても喜んで食べていました。けれど、結婚してからよく食べさせてもらっているのもあって、特に感想も言わず黙々と食べてしまって……。
すると夫が、「なんかモヤッとする。ちゃんと食べた感想がほしい」と言ってきました。たしかに、ごはんを作る側の気持ちになれば、夫の発言はとても理解できますし、私も「味の感想くらい言ってくれればいいのに」と夫に対して思ったことがあるので、自身の態度を反省。
夫の提案
そんな私に、夫は「見返りタイムを作らない?」と提案をしてきました。それは、料理を作った側が、相手に感想を求めたり褒めてもらったりする時間を設けるというものです。
「さぁこれから2分間の見返りタイムです!」と夫の言葉を皮切りに、「隠し味はなんでしょう?」とか「盛り付けがうまくいったから褒めてほしい」などと、食事の感想を要求するようになり、食事の時間がとても楽しくなりました。
料理を作ってくれた相手に、感謝や味の感想を伝えなくなってしまっていた私たち。お互いにモヤッとした気持ちを抱えていたところ、夫が「見返りタイム」を提案してくれて、感謝を伝え合ったり、味の感想を言い合ったりするようになりました。これからは気持ちを抱え込まずに、しっかり言葉にして伝えられる夫婦関係を築いていきたいです。
著者/つちやです
作画/ちゃこ
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