生理に気づいて休み時間にトイレへ
中学生のときです。授業中、なんとなく下腹部が重くなったことに気づきました。「え? まだ早いけど生理かな?」と思った私は、授業中ずっと落ち着かずにソワソワ。休み時間になって急いでトイレに行きました。
トイレで確認するとやはり生理になっていて、下着は経血で汚れた状態。生理用品を持っていなかった私はとにかくこの状況をなんとかしようと、トイレットペーパーをぐるぐる巻きにして折り重ね、ナプキンの代わりにすることに。
「これで今日もってくれればいいけど……」と思いながらトイレを出ました。
後ろの席の男子に経血漏れを指摘され…
次の授業を受け終えて、休み時間に席を立ったときでした。後ろに座っていた男子が、私のおしりのほうを見ながら「うわっ、血だ!」と叫んだのです。ギョッとして制服のスカートと椅子を確認すると、スカートから経血が染み出し、椅子にまで付着していました……。さらにその男子が「コイツ、生理だー! くせぇー!」と騒ぎだしたせいで、周りにいる男子たちも笑いながら私を見るのです。
どうしていいかわからずに固まっていると、友人が保健室に連れて行ってくれて、そこで生理用品をもらい、着替えることができました。しかし、男子にからかわれた恥ずかしさは消えません。あとになって、生理と気づいた時点で保健室へ行けばよかったと思い、そこまで考えて行動できなかったことを後悔しました。
このことは私のトラウマになり、それ以降、進学しても社会人になってからも、かばんやロッカーの中には必ず生理用ナプキンを数枚、常備するようにしています。今でも思い出すのはつらい出来事ですが、「何があっても困らないように準備しておく。と思えるようになったのはよかったのかな」と、前向きに考えるようにしています。
著者/森栄子
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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