※車に乗り込んですぐのシチュエーションのためシートベルトの描写を省略しています
生理が始まり、腹痛が
彼と家具店へ新居に置く家具を買いに行ったときのことです。ふとしたタイミングでトイレに行くと、おりものシートに経血がついていました。
なんとなくおなかが緩くなっている気もしたので嫌な予感がしていたのですが、「生理が始まった!」と認識すると同時におなかが痛くなり始めて……。生理痛とはまた違った大腸がキューっと絞られるような痛さで、呼吸が荒くなり、冷や汗もかくようなひどい腹痛に襲われてしまいました。
「ごめんもう1回トイレ行ってくる!」
結局、トイレに20分ほどこもることとなってしまいました。幸い、トイレは混んでおらずトイレを使いたい人に迷惑をかけてしまうことはなかったかなと思います。ただ、彼氏は20分も待たせてしまうことになり……。とても申し訳ない気持ちでいっぱいで彼の元へ戻り、家具を見始めた……のですが、10分ほど経つとまたおなかがひどく痛み出してしまいました。
そして「本当にごめん、もう1回トイレ行ってくる!」と伝えて、私はまた10分ほどトイレにこもることとなってしまったのです。しかし、腹痛は改善されず、このあとも一度出てはまたトイレへ……を3回ほど繰り返すことになってしまいました。
そして、最終的には家具選びを一旦断念して帰宅しようということになったのです。
紳士的な彼氏
結果的に私はトイレに5回も引きこもることになったのですが、彼氏は嫌な顔ひとつせずにずっと私のことを心配してくれていました。そして、彼とは現地集合、現地解散の予定だったものの、彼が車で私の家まで送ってくれることに。私の家は遠く、1時間30分ほどかかる場所だったのにもかかわらず、送り届けてくれたのです。
当初の家具選びという目的は果たせず、デートを楽しめたわけでもないのに、嫌な顔をせずずっとやさしく接してくれた彼。この日ほど彼氏が紳士に見えた日はありません。
やさしくしてくれた彼氏には感謝しかありませんし、私も誰かが同じように困っていたら最大限やさしくできる人間でいたいなと改めて思いました。生理時の腹痛については、下痢止めを持ち歩くことや、生理中はなるべく予定を入れないなどして、うまく付き合うようにしています。
著者/橘 純香
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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