どうしよう…
娘は日中ベランダでプールをして遊んだりとても元気で、特に変わった様子はありませんでした。しかし、夜中に突然「うぉー」という唸り声のような声が聞こえたのです。
隣に寝ている娘を見ると、けいれんし白目をむいて倒れていました。驚きながら必死で呼びかけましたが返事はなく、寝ていた両親を起こしすぐに夜間救急にかけつけました。医師によると「熱性けいれん」とのことで、「5人に1人くらいの子は経験します、何度も繰り返さなければ心配ないですよ」と言われ、すぐに家に帰りました。
その後朝になり、容態も落ち着いたので家族で横になっていると、またしても白目をむいてけいれんし始めたのです。1回目よりも長く様子がおかしいように見えたので、2回目は救急車を呼んでくださいという医師のアドバイスに従い、救急車を呼びました。
その後の検査で特に脳波などに問題はないことがわかり、けいれんもそれ以降は1度も起こっていません。初めての子どもで、「熱性けいれん」ということ自体知らなかったので、本当に動揺しました。私も娘も人生初めての救急車、6年たった今も独特の空気感は覚えていて、思い出すと胸が苦しくなります。
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初めて経験した熱性けいれん。ママにとってはとても心配な出来事だったでしょう。小児科医によると、熱性けいれんは生後6カ月以上の赤ちゃんが38度以上の発熱をしたときに起こりやすいのだとか。けいれんが起きたときは、赤ちゃんの衣服を緩め(特に首周り)、横向きに寝かせる。嘔吐をしたら喉に詰まらせないよう拭き取り顔を横に向ける(慌てて口の中に指やタオルを入れないようにする)。また、けいれんを起こしたときの状況(体温・発症時間・けいれんの持続時間など)をメモしておくこと。タオルケットなどをかけている場合は減らしたりし、クーリング(氷まくらなどで首や脇、太ももの付け根を冷やすこと)を開始することが対処法として挙げられます。突然のことでパニックになってしまうこともあるかと思いますが、落ち着いて状況を観察することを意識しておきたいですね。
作画/大福
著者:さとう まみ
2児の母。家事・育児・管理栄養士の仕事に励むかたわら、在宅にて記事執筆やデータ入力などにも挑戦中。