家族間で生理の話
私たち4人が暮らす家の近所には、義姉夫婦も暮らしています。酒豪の義姉と私たち夫婦、義両親とは、よく食事をすることも。
同居を始めたばかりのある日、義姉を含めた私たち5人は、ワイン片手に家族旅行の計画を立てていました。すると義姉が「私、生理が月末にくるから、そこは外して予定を組みたい。最近遅れてるんだよね」と言ったのです。
結婚前まで私は、「生理の話はおおっぴらにしないもの」と思っていました。友だちとの会話の中で話題になることはあっても、家族間で生理の話などしたことはなかったのです。
生理の話は特別なことじゃない
家族での食事の場で生理の話題になったことに驚いていた私の前で、さらにビックリすることが起こりました。
義父母が「せっかくの旅行なのに体調が万全じゃないのはもったいないからな、あなたが生理になりそうな日は外して予定を組もう」「あなたの生理周期は3カ月ごとに少しずつ遅れていく傾向にあるものね」と言うのです。
私が圧倒されてしまっていると、義父母は私にも「あなたの生理周期はどうなってる?」と聞いてきました。別に生々しい話でないのはわかっていますが、やはり生理の話を家族間で、しかも食事中に当たり前のようにする、ということに私は驚きっぱなしでした。
少しずつ“わが家の普通”に慣れてきた
話をする以外にも、義母と共用のサニタリーボックスに私が使用済みの生理用品を入れると、義母がまとめてゴミに出してくれます。
最初は、私が出したゴミを片付けさせているようで申し訳なく、生理時に出たゴミは自室に持ち帰って処理していました。しかし最近は義母に甘える気持ちも出てきて、共用のサニタリーボックスを使っています。
夫も、私の生理について理解が深く、生理中はいつも体調を気づかってくれて、「生理が終わった」と言うと「お疲れさま」とねぎらってくれるのでうれしいです。
同居当初は義家族内で、生理がオープンな話題なのには驚いてしまいましたが、結婚6年目の今は完全に慣れました。生理について家族で話すことはタブーではないですし、恥ずかしいことではないと、義家族に教えてもらい良かったです。いつもお互いの体を気づかい合う義家族が心地良く感じています。
著者/つちやです
イラスト/マメ美
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