義父の稼ぎが少ないのであれば、義母も義妹も働いたらいいと思うのですが、そういったそぶりはその1年間ほぼ見られませんでした。
仕送りの金額はかなり高額で、正直私たちの生活にも負担でした。将来を見据えた貯蓄も必要ですし、このままだとマンションの家賃も払えなくなると感じていました。夫の金使いも荒く、これでは我が家が生活していけない状況。仕送りは1年間だけという約束でもあったので、そろそろ止めてもいいか夫に確認しました。
私の懇願を受けて、夫はしぶしぶですが、義実家へ仕事探しを促すことを引き受けてくれました。
完全ブチギレ
それから数カ月。まだ仕送りは続いており、私はやきもきするばかり。しかも仕事探しをしていないことが判明し、ついに私の怒りは頂点に達しました。実は買い物にでかけた際、パチンコ帰りの義母と義妹に会ったのです。夫に話したら「パチンコで稼ごうとしていたのかな」と言われ、あ然としました。
夫の家族のことだから「力になりたい」と思っていましたが、働かないつもりの人を養うなんて嫌。「もう無理だ」と私は仕送りの停止を夫に宣言しました。そもそも義家族は、私に対してやさしい人たちではなく、いつも私に対し嫌味を言ったり、いびったり、容姿をばかにしたり……とやさしくするにも限界がだったのです。
それなのに、夫は私を「やさしくない人間だ」と罵りました。挙げ句には、ケチ臭いともいい出したのです。さらに夫は私の個人的な貯蓄に目をつけ、それでマンションくらい買ってくれてもいいのでは……とまで言われたときにはもう、私は完全にブチギレました。
私は今後一切義家族との関わりを拒否し、夫がなんとかしてくれるのであれば何も文句は言わないことにしたのです。そして、私はある作戦にでることにしました。
奇策がぶつかりあい…
「うちの両親と妹は着いたか?」
「これから同居するんだから仲良くしろよ」
「さぁね」
「家を出たから知らな~い♡」
そのとき、夫は出張で家にいませんでした。その時期をねらって、私は自らの引っ越しを敢行しようとしていたのです。そして時を同じくし、夫は義家族をわが家へ引っ越しさせようとしていました。義実家の家賃がなくなれば生活がすこしは楽になるだろうと思ったのでしょう。
そもそも私の引っ越しは、単純なるものではありませんでした。離婚を覚悟した上でのもので、部屋を解約し、夫の荷物は貸倉庫へ送っていました。
義家族は、私と入れ違いで到着したようで、夫からはドアを開けるように連絡がきましたが、もう解約済みですから、ドアは開きません。それを知った夫は「明日からどこで生活をすればいいのだ」とパニック状態になっていました。
後悔だけの人生にはしないで!
案の定、夫は私に甘えようとしてきました。やっとのことで見つけた1ルームの部屋に家族4人の生活はきついらしく、「自分だけでも私の新しい部屋に住まわせてほしい」と言ってきたのです。こっちは離婚したいと言っているのに、ずうずうしいにもほどがあります。実家とは縁を切るとも言ってきましたが、そもそも離婚を望む1番の原因は夫でした。
1年以上も義家族を支えてきたのに、挙げ句金にがめつい、ケチ臭いと言われ……。しかも、私が必死にためてきたお金にも簡単に手をつけようとしました。私が十分な給料をもらえるようになるまで、どれだけ努力したか、あの人は知っているのでしょうか。貯金も、独身時代から必死に節約してコツコツやってきたのです。これまでを思い返すと、もう夫の言動すべてが無理だと思いました。
いくら反省したと言われても信用できませんし、期待することにも疲れました。どんなことを言われても、やられても、離婚は私の中で決定事項でした。
その後、時間はかかりましたが、ようやく離婚が成立し、今はすがすがしい気持ちでいっぱいです。まったく後悔はありません。これからは自分の気持ちを1番に考え、楽しいことや今まで我慢してきたことを精一杯楽しみたいと思います。
せっかく家族になったのであれば、困っているときはお互いに助け合いたいと思いますが、それを当たり前と思われると悲しいですよね。お金も有限ではありません。いままで妻に対してしてきたおこないを改め、夫と義両親には改心してもらいたいですね。