子どもを連れて2泊3日の家族旅行へ
これは長男が4歳、次男が1歳のときのこと。家族で某有名テーマパークに行くことに。2泊3日だったので大きなスーツケースを用意し、家族全員の荷物を入れました。当日は駅へ車で向かい、駐車場へ停め、そこから新幹線に乗る予定だったので余裕を持って早めに家を出ました。
夫婦でやらかした衝撃の大失態
駅に到着しましたが、駐車場が少し離れていたため夫が気を利かせてロータリーに車を停め、先に子どもたちと私を降ろしてくれました。私は次男を抱っこし、長男と手をつなぎ、先にホームに向かいました。後から夫も来て、ホームで新幹線を待っていました。するとふと、私はとんでもないことに気付いたのです。
「待って! スーツケースはどこ?!」
すると夫は「え? さっきロータリーで降ろしたんじゃないの?」「だってトランクは開けてないじゃない!」と言いました。なんと……、私たちはお互いがスーツケースを降ろしたものだと思い込んでいたのです。
選択を迫られた決死の30秒間
すぐに新幹線到着予定のアナウンスが流れ始めました。スーツケースの中には家族の着替え、おむつ、離乳食、充電器などが入っています。「どうする?! 現地で買う?」究極の選択を迫られる私たち。
そして意を決した夫が「…… 仕方ない!僕は次の新幹線で行くから、子どもたちと先に行ってて!」そう言い残し、夫はホームから走り去ったのです。
急きょ2時間半、新幹線の中で一人で子どもたちを見ることになった私。しかし、不幸中の幸いで子どもたちは終点の駅までおとなしくしてくれました。そして1時間後に後から来た夫と無事合流することができたのです。
一緒に乗るはずだった夫の新幹線代は無駄になってしまったけれど、旅の最初にこのようなハプニングを経験したので、もう何も怖くなくなりました。そしてそれ以来、家族でどこかへ行くときは、お互いに人任せにせず、荷物を一緒に確認するようになりました。
著者:渡辺あゆみ/2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)